ドイルの書簡集を 飛ばし飛ばし読む。
解説が親切で 簡潔なので、ありがたい。
ほとんどが、母、メアリ宛てで、安心させるためと、
医者になっても、けっこう、すねかじりしてるため、
送金へのお礼と、家具を送って欲しいという手紙が多い。
学生時代は、イエズス会の学校の体罰も厳しい、スポーツも乱暴な生活。
手をバシッと叩く体罰は、しばらく手がしびれるそうだ。
サッカーも今と違って、大変な乱闘。
独身で開業して、弟と同居し、女中さんを雇い、
死んでしまった患者の姉(ドイルより2歳年上)と結婚。
ドイルは姉妹が多いので、覚えるのが大変だ。
長女が生まれた時の報告が ユーモアたっぷりで面白い。
「若い女性が、突然、服も持たずにやってきて」と書く。
「まるで、石炭家業の男みたいな声で泣いている」
うちの地図では、サウスシーが載ってないのが悲しい。
南海岸のポーツマスの近くらしいが。
作家として認められてからは、ピーターパンのバリーや、
「ボートの三人男」のジェロームと親しくなる。
ジェローム K ジェロームは 編集者でもあった。
ドイルが、テスのハーディや、メレディスを高く評価していたのは
素晴らしい。私はメレディスを読んだ事が無いけれど。
スポーツ好きのドイルだけど、スキーやスケートをしても、
ちっとも 痩せないようだ。
この頃のスキーは ストックが1本のようだ。
幼い子供達を家族に任せて、妻もスイスでスキーをしている。
なかなか 分厚いので、まだ半分しか読めていない。
やっと、馴染みのホームズの題名が出てくる所に来た。
ホームズを書くずっと前に、マリーセレスト号事件テーマの短編や、
あざらし狩りの船に乗った経験から生まれた短編、
クルンバーの謎などを 既に書いている。
アザラシ狩りは、ざっとの描写を読んでも、残酷だ。
何百万頭もいると書かれているが、
どうも、皮だけ目当てのようで、殴り殺していく。
印税という概念が まだまだ浸透していない時代。
短編、1つにつきとか、50ページに幾らとかで支払いが決まる。
それにしても、実に しばしば、風邪など、あちこちの不調が出てくる。
100キロの若い大男が、スポーツマンで医者なのに。
我が子の出産だけは、自分だけで面倒みたが。
妻の結核の診断は、専門家に任せている。
母に、しばしば、ジャムを頼んでいるのが、歯痛の原因かもしれない。
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