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2016年07月15日23:45

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「或る終焉」 「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」

「或る終焉」 ’15 (メキシコ・仏)


監督・脚本・製作:ミシェル・フランコ
m:ティム・ロス

’15 カンヌ国際映画祭 脚本賞


前作『父の秘密』(’12)がカンヌ「ある視点」部門でグランプリを受賞した
メキシコ人監督ミシェル・フランコの新作。
主演ティム・ロスは製作総指揮にも名前がある。
終末期患者の在宅ケアに従事する看護師デヴィッドの仕事と日常が描かれるのだが、
病名も容態も場所も、もっと言えば患者の名前すら判然としないまま
恬淡と描写されるそれは、
家族よりもはるかに親密な距離と時間を共有する“二人”を捉えていて
その“親密”は愛や情ではなく
依存や信頼やそれに応える技術や義務でもなく
遠からず訪れる“死”と対峙し続ける状態を共有する…という特殊なのであって、
デヴィッドの優秀さが患者の焦燥や絶望に寄り添う静謐を
観客はじっと見つめるしかないのである。
遺族との距離を置こうとするデヴィッド(一人目の患者)―
家族からセクハラで訴えられ解雇されるデヴィッド(二人目の患者)―
映画はデヴィッドのプライベートも明らかにして行くが
そこでのデヴィッドの捉えどころのなさ、孤独、怪しさが
まるでサスペンスのように映画を牽引し、
離婚した妻と美しく成長した娘が 彼の過去をひらりと覗かせるのと
三人目の患者の看護の物語が交錯し
尊厳死というテーマに落とし込まれる…と納得した瞬間、
映画は衝撃のラストを用意するのだ。
観客は
天罰とも昇華とも業とも解放ともとれる複雑な余韻を
エンドクレジットの黒い画面に反芻せざるを得ない。
そういう覚悟のいる映画である。秀作。





「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」、

宮藤官九郎 監督最新作。2/6公開が延期になって6/25 に漸く公開。
なんかね…
クドカンの周りのロックやってるもんね!って連中が集まって
学芸会、いや文化祭やってみましたよ!みたいな映画だった(笑)。
舞台の書割みたいな地獄も 愉快な地獄の鬼メイクも
映画作ってますというより
文化祭前夜の徹夜の興奮とノリみたいで、
あー、なんかワイワイ楽しそうだなー♪って感じ。
ま、いっか。こんな映画も(笑)。
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