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2016年07月12日12:38

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それはちがうよ!(ネタバレ注意)

レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。

今回プレイしたのはPSPソフト「ダンガンロンパ!」です。
スパイクソフトより発売されたアドベンチャー推理ゲームで、シリーズ化もされている人気作ですね。

突出した才能を持つ「超高校級」の子供だけが入学を許される「希望ヶ峰学園」に集められた15人の生徒たち。
彼らは何故か、他に一切人のいない学園に閉じ込められた。
外に出る手段は唯一つ「誰にもバレることなく殺人を犯すこと」である。
殺人が起きた後、学級裁判が開かれる。そこで犯人を見つけ出せば犯人は処刑。もし犯人を見つけられなければ、犯人以外が全員処刑、そして犯人は外に出られるという。
この常軌を逸したコロシアイルールの果てに、彼らが辿りつくものとは?

かなりぶっとんだ設定からスタートする本作。
結論から言うと、とても面白かったです。

毎回殺人が起きて、犯人を見つけ出し、犯人が処刑されていくという段取りなんですが、後半は風向きが変わり、やがて「この異常な学園は何なのか」という謎に迫っていきます。
かなり終盤近くになるまで、正直「夢オチ」を疑ってましたw
それくらいSF的なストーリーで、ラストの展開も衝撃。
その方面の小説としても成り立つのでは、と思えるくらい、いいストーリーだったと思います。SF設定の説得力は別にしてw

裁判パートは、メインとなる「ノンストップ議論」のほかに、ミニゲームのような「閃きアナグラム」と「マシンガントークバトル」があるんですが、正直、議論とクライマックス推理以外はあんまり必要なかったかなという印象。特にトークバトルはリズムゲーをやらされるんですが、面倒でした。

ただ、議論は面白かったです。
生徒たちが次々に発言する中で、ミスを見つけて指摘していく。
中盤になってくると、他の生徒の発言を「採用」して、他の生徒のミスを指摘するなどのギミックもあり、わくわくしました。
殺人事件も、最初は単純なものでしたが、連続殺人や密室殺人、取り替え殺人もあって、進めるごとに複雑になっていく事件はやりがいがありました。

ただ気になったのは、ラスト付近になるまで、主人公が自力で事件を解決している感じがしなかったという点。
主人公の思考が、他の助言キャラによって誘導されているというか。
もちろん、考えるのはプレイヤーなんですけど、主人公が常に正解のほうへ導かれるように助言されるので、主人公に感情移入していてもあんまりすっきりしないというか、カタルシスがないんですよね。
しかもその助言キャラは、最初から犯人が分かっているような感じもするし。
逆転裁判で言うなら、最初から最後まで千尋さんに助言されて答えを見つけるような感じ?
そこだけがイマイチという感じでした。

キャラクターは、非常に個性のあるメンバーが揃っていて、見ていて面白かったです。全員が超高校級で、それがアイドルだったりオタクだったり野球選手だったり格闘家だったり、個性炸裂です。
その中で、主人公はというと「超高校級の幸運」であり、つまり一般人から抽選で選ばれた単なる「幸運」の持ち主である、という設定はよかったと思います。主人公はあくまで一般的な少年だから、プレイヤーも感情移入しやすいですし。
加えて、ラストの「希望」のくだりは、逆転していく展開とあいまって鳥肌が立ちましたね。つい「おおっ」と声を出してしまったw

グラフィックも特徴的で、2.5Dモーショングラフィックというらしいですが、他では「大神」などがこの技法だったと思います。
これはなかなか凝った演出で、現実と非現実をうまく混ぜ込んだというイメージがあってよかったと思います。
あと処刑がけっこうグロいw
中でも最初の事件の処刑が一番衝撃的でしたね。

そんなわけで、とても面白い時間を過ごせました。
エンディングの切り方もなんかSF小説っぽくて、想像の余地があってよいw
続編が出ているので、機会があったらやってみたいです。
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