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2016年07月06日23:42

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「ダーク・プレイス」 「トリプル9−裏切りのコード−」

「ダーク・プレイス」、

ギリアン・フリン第2作の映画化 (第3作が「ゴーン・ガール」)。
監督は『サラの鍵』のジル・パケ・ブランネール。
1985年カンザス。一家惨殺事件で一人生き残ったリビーは8歳。
彼女の証言により逮捕されたのは兄ベン(15歳)だった。
28年後、リビーは過去の事件を検証し直すことになるが…。
過去と現在が交錯し封印された記憶が次第に明らかになる構成は
『ゴーン・ガール』と同じで なかなか面白いし、
シャーリーズ・セロンの穴の開いたTシャツにジーンズ姿で
世界の不幸を一人で負ってひねくれた風情がいいのだけれど、
映画としてはデヴィッド・フィンチャーの『ゴーン・ガール』には及ばず
凡庸な演出に終わっているような気がする。
実は過去のベンを演じたタイ・シェリダン(『ツリー・オブ・ライフ』)がよくて、
思春期男子の内向や世界への抵抗を体現する存在感が秀逸。
全然活躍しないニコラス・ホルトや
稀代の悪所を演じたクロエ・グレース・モレッツの名が並ぶが、
タイ・シェリダンが一番の見どころなんじゃないか?





「トリプル9−裏切りのコード−」、

『欲望のバージニア』のジョン・ヒルコートの新作。
あの男くさい群像劇よ再び…!と期待してしまうが、
悪徳警官たちのお話は
ロシアン・マフィア絡みの設定や銀行強盗の顚末にやや無理を感じるとはいえ
やっぱり面白くて、
ケイシー・アフレックが登場した時、その叔父役のウディ・ハレルソン共々
こいつら悪徳警官だろ!と思わせたり、
ロシアン・マフィアの女ボスがこれ誰 !? のケイト・ウィンスレットだったり、
黒人であるキウェテル・イジョフォーやアンソニー・マッキーのドラマに
情や葛藤を付加していたり、
観ていて 色々楽しいのだった。
登場シーンは少ないのに
ヤク中の重大犯罪課刑事ウディ・ハレルソンのキャラがめちゃ立っていて
んー…キタナクて爽快感のないオヤジたちのドラマを魅せるのは
劇画的キャラ設定にあるんだよなぁ…とか思ったのだった。
面白いよ!
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