７月６日・国際ニュースの雑感

１つ目
英離脱派の急先鋒、ファラージ独立党党首が予想外の辞任表明
http://jp.reuters.com/article/nigel-farage-independence-idJPKCN0ZK0TZ

本当に離脱以降は身を引くつもりだったのなら、投票結果が出た時点で何らかの意思表示をしているはず。それがなかったのだから、やはり情勢が不利と見ての逃亡なのだろう。

独立党の初期メンバーとして、長いこと活動していたナイゼル・ファラージ。半年前に急に離脱派に鞍替えしたボリス・ジョンソンなんかに比べたら、遥かに信念のある人物ではあったのだろうけれど、信念に目が眩んで、手段と目的を取り違えてしまっていた感はあるよなと。

この逃亡劇で、残留派はもちろん、離脱派からも白い目で見られるであろうファラージ。これで「イギリス国内に居づらい」と言って、あっさりＥＵ加盟国の何処かに移住してしまったら、ブラックジョークだよなと。まぁ奥さんがドイツ人という話なので、全く有りえない話でもないのだけれども。


２つ目
バングラデシュテロ　突入救出の「サンダーボルト」作戦
http://mainichi.jp/articles/20160704/k00/00e/030/192000c
まぁエンテベ空港奇襲にあやかっての作戦名なのだろうけれど、突入時すでに外国人人質の大半は殺害されていたわけで、人質の大半の救出に成功したエンテベとの落差が酷いなと。エンテベとの共通点というと、誤射で人質に被害者が出たことくらいだろうか。

治安部隊突入時、人質を誤射か　「実行犯」１人は料理人
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/256737

もちろん、憎むべきはテロリストなのだけれども、突入作戦がいまいちピリッとしなかったり、ろくに捜査もしないうちから「イスラム国ではない」と断言してしまったり、ついでとばかりに野党系の人間を拘束してみたりと、バングラデシュの現政権もずいぶんとアレだよなと。