苦痛から逃れ死ぬ権利

■長年連れ添った夫に「確実に殺してね」と頼む妻　介護疲れがもたらす「介護殺人」増加の深刻さ
(キャリコネ - 07月04日 19:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4076481

介護でも、70代の娘が90代の母親の介護をしている老老介護もあれば、障害を持った子供の介護をするケースもあるからね。

死ぬ前に遺言状を書いて　「お前には苦労をかけた。金庫の中には何億も入っているから、お前にあげる」　なんて書いてあれば、兄弟も争って面倒も見るだろうけど、
しかし、実際はお金は出ていくばっかで、肉体的にも精神的にも参って、血を分けた兄弟の間で争いごとが起きたりもする。

介護なんてキレイごとじゃないもの。

親子の情だの家族愛だの言ってるけど、そんなモンなんてウンコの匂いを嗅いだだけで一瞬で吹っ飛んでしまうんだって。
血を分けた親子だって、そんな生活が何年も続いたら「早く肩の荷が下りないかな」って思うのは人情だよ。

介護する人の負担を少なくするための、寝たきりの人用に作られた「ウンコが臭くなくなる薬」なんてのがあるけど、要は「介護なんかしたくないから、とっとと死ね！」って意味なんであって、
殺すワケにもいかないから「せめて、臭いウンコなんてするな」って事なんだからね。

そこで出てくるのが「安楽死」って選択だけども、安楽死問題も日本じゃまだ殺人という認識が強いからベルギーやオランダみたいに正式な医療行為と認めるのは相当に難しいんじゃないか？

苦しんでる家族を見て「先生！お願いです。楽にしてやってください」と言ったハズの遺族が、
警察から事情聴取を受けたとたんに「そんな事は言ってない」なんて態度を変えたりするんだもの。

基本的人権で「国民は健康で文化的な生活をする権利がある。」って明記してるんなら、だったら、その逆の「不健康で非文化的な生活」も自由なんだよ。
「苦痛から逃れて死ぬ権利」だってあるべきなんだよ。
それって基本的人権の、そのまた基本って気がするよ。

「動けなくなったら死ぬ」と言う自然の摂理を無視して、患者を無理やり生かせて、本人や周囲を苦しい思いをさせときながら、
「人間の尊厳」なんて矛盾したコト言っているんだもの。