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2016年07月03日14:32

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南方熊楠 外伝 平野いまお氏 

平野いまお(漢字が難しい)氏の書かれた 南方熊楠外伝を読んだ。
氏は 親切にも、漢文調の自伝を現代風に書き直して入れてくれている。
平野氏は、平野レミさんのお父さんである。
この本は文庫本で、読み易い。

熊楠の祖父の時代から説明して、彼の長兄が放蕩だったこと、
反対に、家を継いだしっかり者の弟は、ケチな位だったこと。

送金が途絶えたために、サーカス団に就職して、
西インド諸島、南米まで巡業に行ったこと。
そこで、偶然 キューバ独立戦争に遭遇し、孫文とも遭遇する。

大英博物館でいじわるされて、復讐し、3度目には追い出されたこと、
東大時代も、アメリカの大学時代も体育の授業がイヤで止めたこと、
孫文を留学時代、イギリスで救ったこと。

全編を一律に書くのでなく、聞き書きや、自伝に当たる手紙など
そのままの形で、しかも、要点を絞ってあるので、読み易く、
分厚い本だけど、面白く、読めた。

大変な酒豪で、独身時代は シラミを気にせず、嫌いな人の首に
飢えさせておいたシラミをふりかけたりした。
母が神主の家出身だったせいか、小さい神社の取り壊し政策がされた時、
裁判に訴え、大金をかけて、阻止に励んだ。


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