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2016年07月03日14:12

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アニメ の ハイジ 

http://www.swissinfo.ch/jpn/%E8%81%96%E5%9F%9F%E3%82%92%E4%BE%B5%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%97%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B8-/752750

いまだに大好きで、子供達も よく見た ハイジ。

このサイトに出ているのは、現地 スイスの人達の感想と、
高畑勲氏の感想。
そりゃ、このアニメは、現地取材を一生懸命やったけど、
現地人のスタッフはいない状況で作成したのだから、
日本人のスイスで、スイス人のスイスではないはずだ。


革命以前の中国を描いた、現地で育ったアメリカ人、
パール バックの書いた「大地」も、
中国人には好かれていないようだし、
アトランタ人、ミッチェルの描いた「風と共に去りぬ」も、
黒人には不評らしい。

この3つの本に共通しているのは、女性によって描かれ、
現地の古い姿を再現しているという事だろう。
古い姿というのは、近代化されていない状態だし、
今は近代化されているから、こんなイメージで見ないで欲しいという事。

http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/28ed369b8ddd245674d85877b88a2bca

こちらは、私と同じく、ハイジに惚れている人の
現地の見学の写真。
原作者、シュピーリは、チューリッヒ郊外のヒルツェルという所で育った。
ハイジの舞台は、別のスイスの東部分で、観光のため、ハイジに力を入れている。
マイエンフェルトとは、5月の丘、つまりメイフィールドらしい。

10年前に詳しく、ていねいに書かれた現地の豊富な写真と
日本から現地に行った時の注意点が くまなく書かれた本を
図書館から借りて来て、感心しながら読んだ。
ご夫婦で共同で書かれたので、申し分無い。
ドイツ語も かなりルビ付きで紹介されている。

鉄道事情、自転車で回る方法、スーパー事情、物価、
スケジュールの組み方、などなど。
何と、宅地開発までされて、山の中なのに、すごい値段。

国民皆兵のことも詳しく、40%が兵役回避しているそうだ。
訓練は 昔、52歳まで毎年されたが、今は30歳代迄だそうだ。
実弾演習の銃声が聞こえる所も出てくる。

それにしても、小説の各場面の現場が ちゃんとあるのに驚く。
無いのは、ペーターの家くらいのものか?
もみの木は、寿命100年なので、今は、2代目の苗木養成中。
おんじの小屋は間取りが拡張されている。

シュピーリの伝記、アニメの生まれた歴史、スイスの歴史、
登場人物の歴史的背景、なども深く考察されている。
ロッテンマイヤーさんは、日本で言うなら、明治の武士の娘みたいなもんで
金は無いけど、誇りはめちゃめちゃ高くて、金持ちのクララの家より
格式の高い出身。
面白いのは、後日書かれた物語では、ハイジは お医者さんの養女となり、
ロッテンマイヤーさんは、男やもめである お医者さんの後妻さんに
なりたがってるという話。実現すれば、ハイジの継母になる予定!

スイスは、あまりに厳しい環境のため、
歴史は 1000年くらいしか無い。
自然も もちろん厳しいので、家畜のうんこが蓄積して
土地が ある程度肥えるまで、農業も無かった。

今は、ヤギが激減する位、牛中心となり、ワインも出来る。
それでも、土砂崩れのため、ハイジの頃とは変化したそうだ。

シュピーリは、ナイチンゲールと同時代の人で、
医者の家に生まれたせいか、病人の世話をする事にも参加している。
弁護士の夫はワーカホリックで、クララの父のモデル並み。
一人息子は、大学に入ったが、結核で、父と同年に早死にする。

シュピーリは、ナイチンゲールと同じく、自分の書いた手紙は全部回収した。
(ナイチンゲールは、昔の恋人宛の分だけだったかな?)

ペーターのおばあさんが感動する、「ふるさとに帰るような懐かしい気持ちで」
という詩の翻訳は、「家に帰るような気持ち」となっているようだ。

ハイジという名は、野原と言うけど、ハイデンとなると、荒野だったと思う。
原作のハイジは、まさに「ヤギ少女」というべく、やせて、もじゃもじゃの頭の
野生の少女のイメージで、アニメと違ったらしい。





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