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2016年07月02日17:17

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土曜ギリギリ日記209:「ブルックリン」





1950年代の初め。姉ローズと母をアイルランドに残し、少女エイリシュはニューヨークに渡った。新たな住まいブルックリンの寮に入り、昼は百貨店の売り子、夜は大学で簿記の勉強という日々を送ることになる。閉塞的だった故郷を思い出し、ホームシックで泣いちゃう夜もあったけど、たくましく生きていくエイリシュ。そんなある日、イタリア移民の青年トニーと出会い、瞬く間に恋に落ちてしまった。それからは性格も明るくなり、アメリカ人としての人生を謳歌するようになるのだが…


フォト




「ブルックリン」。アイルランドとブルックリンという2つの〈故郷〉を持ってしまった女性が、愛に迷いながらもある決断を下していく成長物語。脚本が「17歳の肖像」のニック・ホーンビーですから、こーゆー話はお手の物。観終わった後の満足感は確かにあります。この人、少女マンガの原作でもやれば間違い無しな気がするわ。

映像の美しさももちろん見所。季節の移り変わりと、エイリシュの衣装の変遷が目を楽しませます。どっかで聞いたが、最初の頃のコートの色=緑はアイルランドの国色なんだってね。それが水色や黄色のドレスへと、色んな色を吸収し垢抜けていきます。まるでそれがアメリカという国の象徴のように。職を無くしたアイルランド人たちへのボランティア場面は、観てるこっちももらい泣きしそうになりました。アメリカって国は、彼ら無しでは発展しなかったんだよね。今のトランプ旋風と真逆な、真摯な描き方で好感が持てました。
ただ、ワタクシ生まれも育ちも東京なもんで、故郷に対する複雑な思いや、新天地への希望や不安ってのをあんまし経験してないんですよね。だからイマイチ、エイリシュに感情移入できなかった…てのが残念。


とはいえ、エイリシュ役のシアーシャ・ローナンは、もう〈ヤバイ〉としか言いようのない名演技と存在感。カメラも彼女の目ヂカラを解っているから、美しい顔アップを撮るんですよ!シアーシャ好きなら満点の作品と言っておきます。ちょっとふっくらしたけれど、あれくらいが俺の好みだよ!←誰も聞いてない。


あ、あとねー

今年に入って、「神様メール」の神様とか、「クリーピー」の香川照之とか「ヒメアノール」の森田くんとか、かなりのゲス野郎をスクリーンで観てきましたが、本作に登場する雑貨屋のミス・ケリーは殺意を三回くらい覚えるくらいのゲスキャラ。あいつがいる限り、アイルランドに日は昇らないよ!

…とにかく、オススメです。

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