また日記が２日ほど空いてしまいました。
昨日出掛ける予定があったので、一昨日の土曜日は色々な用足しをしていました。
お袋の様子を見に行ったり、片付けをしたり、
図書館に本を返しに行ったり、アイロン掛けをしたりでした。
そして夕方、先輩の母上のお通夜に行って来ました。
そこで色々な人に会いましたが、
昨年の11月別の先輩が亡くなった時のお通夜で行き会って以来の人が４人はいました。
顔を合わせるのは弔いの時だけだなぁと言っていた人がいました。
昨日は、川越市に行きました。
知り合いからお茶会があるけど来ないかとのお誘いがありました。
僕は、茶道などやった事もなく、茶席にも出た事がありません。
しかも膝の具合が悪く長時間の正座は難しい旨言ったのですが、
「茶あそび彩茶会」と名付けられた市民に開かれた略式の茶会だから
気にする事はないとの事だったので、出掛けて来た次第です。
宇都宮の茶会は、誰か知っている人に会いそうな気がして、
全く茶道の知識のないのが分かるのも癪な感じがしないでもありませんが、
川越ならば知っているのは誘ってくれた人だけですから
若干旅の恥はかき捨ての気持ちもありました。
更に、３月に行った時に時間切れで見られなかった
仙波東照宮も見たかった事もありました。
朝７時35分発の上野行きで大宮まで行き、
川越線に乗り換えて川越に着きました。
知り合いと会う前に、仙波東照宮に行って来ました。
拝殿の前まできり入れませんでしたが、そこから見た本殿は立派なものでした。
奉納された灯籠も立派ですね。
松平信綱、柳沢吉保など有名な川越城主が奉納したものがありました。
松平信綱は島原の乱を鎮圧した総大将でしたが、
乱を平定した後の処分が厳しかった事から恨まれて、
信綱とその一族が奉納した灯籠の笠の上にある宝珠が
何者かにより全て切り取られたとの話を、ガイドの方からお聞きしました。
知り合いとの待ち合わせ場所の蓮馨寺に行き、その寺の茶席に行きました。
すぐに案内されたため、心の準備も出来ないままでしたが、
周囲の方の見よう見まねで何とか無事にお茶を頂く事が出来ました。
次に川越市の老舗菓子店の「亀屋」のご主人の隠居所だった旧山崎家別邸に行きました。
ここでは１時間ほど待たされましたが、
雰囲気の良い建物でお茶を頂きました。
席主さんが、部屋に掛けてある短冊は
里村紹波のものだとおっしゃるので改めて見ました。
里村紹波は安土桃山時代の有名な連歌師です。
明智光秀が本能寺の変を起こす直前に開いた愛宕百韻に出席しています。
短冊に何と書いてあるかは読めませんでしたが、紹波の号は分かりました。
次に観光案内所での茶席に出席しました。
外人さんが正座しているのに、僕は椅子をお借りしていたので、
少し恥ずかしい思いをしました。
その建物の隣が鰻屋さんで、心地よい風に乗って美味しそうな匂いがしました＾＾
最後に熊野神社の社務所で行われたＳＯＴＯさんと言う方の茶席に行きました。
号は宗道だそうですが、茶道ではなくて茶の湯を目指して、
現代の生活に合った茶の湯の普及活動をされている若い茶人です。
そこまでの３席は、全て席主のお弟子さんがお点前を披露し、
頂いたのは水屋でその他のお弟子さんが煎れた薄茶でしたが、
ＳＯＴＯさんが自ら煎れて下さったお茶を頂く事が出来ました。
僕は全く素人なのですが、そのお点前の鮮やかさに見入ってしまいました。
お茶も間違いなく前のより美味しかったです。
彼の説明では、山本山のお茶だそうですが。
お茶が終わってから道具を見せて頂きましたが、
中でもブルーの色の付いた蓋置は、デルフト焼きだと言われて驚いてしまいました。
遠州流の開祖小堀遠州は、大名、茶人、建築家、作庭家、書家として有名ですが、
国際性豊かな人で、加賀藩の前田利常に依頼して長崎の出島を通して、
オランダのデルフト焼きを発注していたとの事でした。
デルフトは陶器で有名な町ですが、画家フェルメールが終生住んでいた町でもあります。
フェルメールが生まれる前の事だと思いますが、
とにかく美しい青が綺麗な蓋置でした。
小堀遠州は建築や造園で有名ですが、それだけではない事に驚きました。
今回の川越の茶会、初めての体験でしたが、実り多いものになりました。
誘って頂いて良かったと思います。
だからと言って、お茶を始めるつもりはありませんが＾＾
４カ所でお茶を頂いた後、
その知り合いが東京の赤羽のディープな飲み屋に行こうと誘ってくれたので、
赤羽まで行って飲んで帰って来ました。
本当にディープな飲み屋街で面白かったです。
昨日撮った写真をアップしましたので、宜しければご覧下さい。
http://photozou.jp/photo/album/2882708
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