ちょっと前に観た映画です。
<strong>「64 前編」</strong>
もちろん原作の小説は読んでいませんが、なんだかこのミステリーがすごいみたいなやつです。
お話の始まりは、年号の変更ニュースでほとんど報道されずに時間が過ぎてしまった、7日間で
終わった昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件、通称ロクヨン。
事件当時刑事としてロクヨンに関わっていた佐藤浩市は綾野剛榮倉奈々やらがいる広報室に
異動になって、広報官として記者クラブの瑛太やら坂口健太郎やらと喧々諤々、つい最近もある
交通事故の加害者を匿名発表にすることで関係がさらに険悪になってしまっています。
時効が一年に迫ったロクヨン事件の士気向上の意味合いで警察庁長官が被害者の慰問をする
ことになり、事件被害者の永瀬正敏に慰問のお願いをしに行くけどお断りされ、あげくに険悪な
関係になっていた記者クラブからは慰問報道のボイコットまでされちゃう、、そんな中、ロクヨン
事件に少しずつ近づいていく佐藤浩市、、φ(`д´)
いやぁ、、
<strong>すごい映画</strong>ですよ。
なにがすごいってさ、映画開始5分で<strong>佐藤浩市吉岡秀隆筒井道隆永瀬正敏窪田正孝</strong>あたりを一気に
同じ画面で観られるんだよ。そのあとに出てくるのも<strong>椎名桔平滝藤賢一奥田瑛二仲村トオル</strong>に
若手の方でも<strong>瑛太綾野剛坂口健太郎</strong>とすげぇ人ばっかりです、バケモノ映画ですよ。
すごい人を一気に出すと、メインの品数だけ異常に多くて腹いっぱいになった挙句に胃もたれ
おこすろくでもないバイキングの店!みたいなことになることが往々にしてあるけど、、
この映画はそんなことなかったです。
なんでだろうと思ったんだけど、、たぶんあれだ、テーマが重いことと、そこまで胃もたれするほどの
油っぽい演技がなかったこと、あとは料理で言ったらサラダ的な人たちが多かったこととかが
原因かなぁ、とか思いました。
時代や立場が変わっても、それでもなお真相に近づきたい、事件を解決したい、みたいな想いって
いうのは強いなぁ、と思います。そしてそういうのを追い求める男はね、理由なんかいらねぇ、
とにかくかっこいいです。
でもそこには前にも書いた記者クラブとの確執、刑事部とのあれやこれや、、家族のなんやら、、
様々な問題があって、板挟みでとにかく佐藤浩市はへとへとになるわけです。
佐藤浩市をへとへとにする人として滝藤賢一、うわぁ、、最高です
椎名桔平の笑顔も怖ぇ!
、、これ何回も言うけど、主人公は苦悩しなきゃならんのです。今回の場合はちょっと違うけど。
簡単に解決するような問題なんていらねぇのです、難しい問題をどう解くかを観たいんだ。
、、なんか自分に言ってるみたいな気もしてきたけど、とりあえずそれは置いておいて、、
全編通して佐藤浩市と記者クラブ、刑事部、家族、被害者、みたいな感じで進んでいくので、
佐藤浩市が好きな人は絶対に観ないといけません、しかしかっこいい演技です、、
で、おれはね、今回の映画では吉岡秀隆とか筒井道隆とか、、さっき書いたサラダ的な人たちに
惚れずにいられませんでした。
佐藤浩市に惚れるのは当たり前なんだ、でも世の中は佐藤浩市みたいな強い人ばっかりじゃ
ないからね、まぁこの映画の場合強そうな佐藤浩市も実は強くない普通の人っていうところが
ミソなわけだけど、、とにかくサラダな人たちの魅力ときたら!あぁ、いいねぇ。
窪田正孝もよかったです、いい役だったと思いました。後編でどうなるかが楽しみです。
事件の名のある加害者のことだけを考えていたところに、実は誰にも知られず身寄りのない
被害者がいて、、話の焦点をそっちに戻して考えてみるシーン、、好きです。
昔ニュースで、若貴兄弟がケンカしているニュースばっかり出てるけど、、あの、親方が死んでる
んですけどそっちはケンカニュースより報道されてなくないか?本来そっちじゃねぇの?
みたいなむずがゆさを感じたことを思い出しました。
とはいえ、、前後編で分かれる映画にはリスクもあるというのがねぇ。
最近で言えば「ソロモンの偽証」然り、「進撃の巨人」然り、、
期待もありつつ、不安もありつつ、、そんな困った気持ちにさせるのが前後編映画です。
今回の映画は、待たせた挙句そんな結果か!と言いたくないですが、はたして。
でも、とにかく今回の前編に関しては、文句のつけようがないと思ってしまいました。
唯一言わせてもらえば、、綾野剛のアツさがちょっと他の空気と毛色が違ったような、、ぐらいです。
というわけでオススメ度は文句なしの5。
後編は6月11日、楽しみにしつつ、ちょっと冷静に待ってみることにします。
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