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2016年05月24日03:40

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spring

先週あたり、アパートの周囲から窓越しにピチチチ、と鳥のさえずりが聞こえてきて、芭蕉の

行く春や鳥鳴き魚の目は泪

の句が頭をよぎった。国語の教科書にも載っている有名なあれである。でもあれは4月くらいのやつじゃなかったかしら。季節に関する感覚が鈍いなあ私、全く残念な腐れ現代人だわヤダやだ。……と思いながら適当にインターネットで調べてみたところ、とあるページによると、あの句が詠まれたのは元禄2年3月27日だが、この年の初めに閏月があった関係で、太陽暦に直すと5月16日に当たるらしい。
ずれているどころか、ちょうど今! 日単位で季節感ビッタシなのであった! プロレス実況で有名な某アナウンサーだったら「ジャストミート!!!」って絶叫してるぞこれ。
鳥の、そして大自然の季節感の正確さよ! 芭蕉の頃から変わらず同じ季節のめぐりかた。結局、地球って毎年毎年ちゃんと規則正しく回ってるのね。真面目だな地球!

そんな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私の近況を報告したいのですが報告するまでもない内容と言いますかもうメタメタな毎日です。
今年の春は酷い春でした。

3月あたり
・なんかもう記憶がない。
・なんか感情と顔の表情筋が死んでたと思う。
・夜行バスで関東某所に0泊3日、大阪に帰ってきてそのまま仕事という、ぶっちぎり弾丸ツアーを敢行したのは覚えている。観光でもなんでもなく銀行のえらいひとと面談しただけ、つまり知らないおっさんの顔見て帰って来ただけの旨味ゼロの旅というか苦行。しんどかったなあ。

4月あたり
・勤務時間が増えた。いつの間にか増えてた。ぬるっと。
・スマートフォンで大型犬の画像ばかり検索して見ていた気がする。疲れていたんだと思う。
・後輩カピバラ(仮名)がアルバイトを卒業。最後までカピバラだったよ君は。たぶんまた会うと思うけど。
・カイロプラクティックにかかったら、施術台に上がって横になった途端に先生(某歌劇団の女優さん達も御用達という、名人と呼ばれる老師である)に溜め息をつかれた。そんなにひどいのか!? 実際にかなりひどいらしく、私のように神経の通り道がずれている状態で仕事中に動き回ったり数キロの距離を徒歩で往復するのは「すごいですね」「普通やったらだいぶしんどいと思うわ」ということらしい。かくして、私の体が“普通ではない”ことについて東洋医学の権威からお墨付きが与えられた。私自身には自覚症状はあまりないのですがすごいと言われても一体どうしろと。
・カイロプラクティックにかかったら、施術台に上がって横になった途端に先生に溜め息をつかれた。という話を仕事場でMr.ナイスミドル(仮名)相手にしていたら、いつの間にか一番えらいひと(五十路)がすぐ近くに来てはって、めっちゃ聴いてはった。食いつくなあ……。この年代のひとは、健康とか病院とかの話に、話しているこちらがびっくりするくらい食いつくなあ……。

ゴールデンウィーク
・風邪を引く。
・完全なる通常運転(連休なし)。
・耳の中に突っ込むタイプのヘッドホンで音楽を聴きながら寝たら、左の鼓膜をヤった。イヤーピースがトイレのスッポンみたいな働きをして耳の中の気圧がおかしなことになったのではないかと思う。一応聴こえることは聴こえるが左右で聴こえ方が違うので一週間くらい違和感があって気になって。連休なしで風邪引いて鼓膜破れてたらもはやゴールデンウィークではない。何色やねん。
・そんなボロボロの状態で友人の阿倍仲麻呂(仮名)と会食。私はさておき仲麻呂(仮)は今や立派なリア充というやつのはずなのだが、何故二人して梅田駅の地下で結構なボリュームのとんこつラーメン半チャーセットなんぞを食らっているのか。しかも二人とも完食して二人ともド満腹になる。これは決して充実したリアルではない、と強く強く思う。休日の過ごし方の話になり、仲麻呂(仮)は家事を片付けたりしているうちに一日が終わるというのに対し、私は「ホームセンターで買ってきた木材を加工して木刀を作って夜になったら公園で振ってます」と述べたところ、「ドグラマグラ的な狂気」との評価が返ってきた。どぐらまぐら、ですか。“夢Q”こと夢野久作のあれですか。読んだことがないのでよくわからないのですが。どのへんがドグラマグラ? と訊けば、「方向性は違うけど突き抜けてる感じがドグラマグラ」だそうである。よくわからないのですが。そうですか。すでに“身分不詳”“ほぼ不審人物”など様々な称号を持っている私に、また新たに “ドグラマグラ”の称号が加わった。……らしい。 自覚症状はゼロなんですが。 いやドグラマグラってどういうことなの? 本当に。

ゴールデンウィーク後
・風邪は二週間くらいで治った。
・鼓膜はまだよくわからない、というかどうなったら完治なのかわからない。
・仕事場にカピバラ(仮名)の代わりに入ってきたアルバイトの新人、ヨネ(仮名)の話が結構面白い。彼は大学生かと思いきや高専生だとか。この高専こと高等専門学校というのが大した人外魔境らしく、教室の窓から校庭の池に飛び込む輩がいたり、中二病の発症率が約5%(20人に1人)と異様に高い数値だったり、球技大会に審判がおらずバスケットボールでは接触事故が続出、サッカーに至ってはスパイクが刺さったりするらしい。しかも中止になったりはせずスパイクに注意してくださいと放送が流れるだけで競技再開。マジか、高専マジか……!!? ついでにちょっと気になったので、「普通の高校やと、球技大会のバレーでバレー部でもないのにエビ反りでアタック撃つ奴がクラスに1人は必ずおるんやけど、高専でもおるん?」と訊いてみたら、「いますよ!」……普通高校だろうが高専だろうが日本全国どこにでもエビアタッカーはいるようだ……!
・同じく新人の女子大生、森以三(仮名)が高校時代に女子バレー部のマネージャーだったというので、訊いてみた。「高校の球技大会でバレー部でもないのにエビ反りでアタック撃つ奴がおるのは何でなん?」いや気になったので訊いてみた。そうしたら意外な答えが返ってきて一発で納得した。何でも訊いてみるものである。彼女が言うには、「あーでもそれって男子じゃないですか? 女子バレーは技術でやるんで身に付くまで最初のうちはなかなかできないんですけど、男子のバレーは力でやるから練習しなくてもそこそこできるんです」。はい解決!! エビアタックは男子の、男子による、男子のための力任せの雑な運動だったのでした! 言わばあのエビ反りこそ男子の雑さの象徴としての筋肉収縮だったのです。もうお前ら一生反ってろよ!

私の春は、こんな感じの春でした。特に何もなくヌルっと終わりましたよ。桜もまともに見てないし充実してないわ全く!
これから来る大阪の夏はひたすら暑いので全然期待できないのですけれど、春がこんなだったからもう夏に期待するしかないのだわ。

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