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2016年05月16日21:10

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劣化なのか・・・

レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。

今回プレイしたのはファミコンソフト「ドラゴンボール3 悟空伝」です。
ジャンルは「カードバトルRGPアドベンチャー」とでも言いましょうか。
基本的には前作のシステムをそのまま継承しています。
というわけで、前作との比較をしながら感想を述べたいと思います。

「ストーリーについて」
前作は、クリリンがピッコロの手下に殺されて死体が見つかるという衝撃的なシーンからスタートでした。トラウマになったちびっ子もいたのではないでしょうか。
そこから始まって、終盤でオリジナル展開を交えつつ、最後にピッコロを倒して終わりです。

今作は、ブルマと出会ってゴクウが旅立つところから、マジュニアを天下一武闘会で倒すところまで。原作のストーリーをなぞっていく展開です。

・・・なんですけど、アレンジが効きすぎて、原作に誤解を与えかねないストーリーになっちゃってます。
まあ「2」のほうも、オリジナル展開のせいで同じことが言えるかもしれませんが。
これ、原作者怒らなかったのかなぁ・・・

「戦闘システムについて」
これは前作同様、どうしようもないシステムでした。
はっきり言えば、運ゲーです。
自分と相手が手札を出し合い、カードに書かれた星の数が多い方が攻撃するというシステムなんですけど。
相手の手札で何が出てくるかは完全な運。
自分の手札は5枚ありますが、どんな手札が補充されてくるかも運。
星は1〜7までの数字がついていますが、それぞれが均等な配分で来るとかそんなこともないです。ひどい時は5枚補充されたうち4枚が1とかありましたからね。
戦略も戦術も読みも、ほとんど意味をなさないカードゲームって。
これなら、捻りのないコマンド入力式RPGのほうがマシまであります。

「アドベンチャーについて」
前作の「2」は、実はこのアドベンチャーパートがけっこう面白かった。
謎解きや、アイテムを集めて進めていくところとか。
かなり理不尽な死亡もありますが、まあそれもアドベンチャーの楽しみとしては悪くないと思います。
ドラゴンボールをそろえてからのオリジナル展開では、このアドベンチャーモードがいい味を出していたと思います。

ところが、今作では、アドベンチャーらしい部分はほとんどありませんでした。
いちおう村やダンジョンではコマンド入力によって探索っぽいことをする場所もありましたが、ほんの数ヶ所。
あとはほとんど会話するだけで話が進むゲームと化してます。
楽しみにしてたのに・・・

「3Dダンジョンについて」
前作でもウンザリしていた3Dダンジョンが、今回もあります。
まあ、今作は2箇所だけで、しかも1箇所目はマッピングも不要なほど簡単なのでマシになったほうだと思いますけど。
それでもピッコロの居城は長くて面倒くさいです。
ウィザードリィのように十字キーでさくさく進められたらいいのに「右を向く 左を向く 後ろを向く すすむ」といったコマンドを逐一入力しなければならないため、時間がかかってしょうがない。

「総評」
こうして振り返ってみると「よかった点」がほとんど出てこないなぁ。
ドラゴンボール人気に頼って、ゲームとしての面白さの追求を怠ったような印象さえあるゲーム、というと言い過ぎでしょうかね。
あ、評価できる点としては、戦闘アニメーションが凝っているというところくらいでしょうか。
漫画のコマ割のような画面で、攻撃するたびにキャラが動くので、RPG風キャラゲーとしてはいい手法だと思います。
ゴクウが攻撃するときに時々「大ザル」の顔が入るのは何だったんだ?

まあとにかく、いろいろ残念だった作品です。
が、このシステムでこの後Zシリーズ3部作が発売されているのだから、ドラゴンボールってすごい人気なんだなぁと改めて思う次第です。
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