雲海とお花の銀杏峰

５月１４日

すずらんさんの家を出て大野市に向かった。
今日は、福井の銀杏峰に登る。
２年前に荒島岳に登った時に地元の人に聞いた山だ。「銀杏峰」と書いて「げなんぽ」と読む。
曇り空だが、昼頃には晴れるらしい。
今日も白山を見ることができるだろうか。

いこいの森の駐車場から歩きだす。
まずは林道を１時間歩いて小葉谷の登山口に行く。
途中にはたくさんの花が咲いていて、林道歩きが苦にならない。
車が追い越して行った。









登山口には車が３台止まっていた。
女性４人組を追い越すと、「林道を歩いたんですか？」と聞かれた。
「ええ、花が綺麗でしたよ。」
次の二人組を追い越した時も「林道を歩いたんですか？速いですね。」と言われた。
緩やかな登りの１時間の林道歩きはちょうどいいウォーミングアップだ。
登山道に入った途端急登が続く。



登山道にもいろいろな花が咲いている。















カーブを曲がった途端、カタクリの花が目に飛び込んできた。
鳴谷山には咲いていなかった。今年初めて見る。




急登が終わると極楽平に着く。ここからの稜線歩きはなだらかで気持ちがいい。
雲が多いながらも青空も見えだしてきた。

銀杏峰の山頂に着く。
誰もいなかった。
山頂からは３６０度の雲海が見えた。
白山、荒島岳、能郷白山などの高い山が雲海の上に浮かんでいる。
昨日の鳴谷山から見た快晴の空の下の白山もいいが、雲海に浮かんだ白山もいい。






単独の男性が登ってきた。福井の男性だ。福井の山はほとんど登ったと言う。
福井の山のおススメを聞く。
彼はこの銀杏峰と平家岳がお気に入りだそうだ。
途中で追い越した夫婦も登ってきてしばらく話す。この夫婦は来た道を戻るそうだ。

下りは名松新道にする。
少し下った途端に見たことのない花が咲いていた。
何の花だろうか。



前山まで下る。白山は雲に隠れていた。
ちょうどいい時間に山頂にいたものだ。

この道は名前の通り、大きな松の木が何本かあって、名前が付いていた。
ブナの新緑も美しい。




道には登りでは見なかった花もいくつか咲いていた。






銀杏峰、たくさんのお花が出迎えてくれた。
この山もお気に入りになった。

父は福井出身だ。母方の祖父母は石川と福井の人だ。
福井には子供の頃から行ったことはあっても住んだことはない。でも、結婚するまで本籍は福井だった。だから、福井には特別な想いがある。
荒島岳、赤坂山、能郷白山、三ノ峰、そしてこの銀杏峰と今まで福井の山に登った。どれも素晴らしい山だった。
これからも年に1回は福井の山に登りたい。