■92歳夫と無理心中か=介護の87歳妻「大変だった」―東京
(時事通信社 - 05月10日 18:01)
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92歳と87歳、本来なら偕老同穴共白髪お互いの長寿を喜ぶべき高齢夫妻が何とも悲しい最期を迎えてしまった。何故だ?
介護ってそらもう大変なんてもんじゃないよ。一応オレはまだまだ駆け出しの、業界の末席を穢す立場とはいえそれでおまんま食ってるプロ=と名乗るとまたぞろ例によって例の如く噛み付いてくる御仁がいるだろうけど=だが、そんなオレでも梃子摺る場面はいっぱいある。
医師の診立ての余命期間を過ぎても尚元気なとある末期がんの看取り前提の利用者さんは、認知症もあってか昼夜が逆転、深夜の就寝時間帯にも関わらず施設中に響くほどの大声で職員を呼ぶ。それも5分とおかずに。ナースコールのボタンを押すように何度伝えても通じない上に生命維持のためのチューブを自分で引っこ抜いたり排泄の失敗で着衣や寝具が汚れたのを取り換えようとすると抵抗し暴力を振るったり…ご家族も介護に疲れたと言われていた。実際施設職員として接していてもその気持ちが理解出来る。それ以上に夜中に大声を出されると夜勤者はともかく、就寝中の他の利用者さんにとんでもない迷惑がかかる。然しこの利用者さんはそれが理解できない。元々粗野な性格だったそうだが更に酷くなっている感じだ。
それでもオレ達はそれが仕事だからまだ割り切ることもできるし施設であれば他のStaffとも協力できるしタイムカード押せば解放される。然し家族はそうはいかない。
本当に24時間気の休まる時はないし一瞬たりとも目が離せない。若い人でも疲労困憊する介護、まして87歳?自分自身が要介護者であってもおかしくない年齢で配偶者を支える…出来なくて当たり前で来たら奇跡と言っても過言じゃなかろう。
本当ならここまで追いつめられるまでに各種介護サービスを利用してもらっていれば或はとは思うのだが…現実には中々何処の施設も順番待ちの長蛇の列を前に少ない人員で転梃子舞している。
簡単に「利用させてくれ」「はいどうぞ」とはいかない。
同居していないご家族にもそれなりの事情や都合もあったのだろうから一概には責められまいが、こうなる前になにがしかの手は打てなかったのか?という気もないではない。
介護サービスは利用する荷も手続きがややこしいしどこに行けば良いかも判り辛いのもこの手の事件が後を絶たない遠因かも知れない(紺屋の白袴の類かも知れないがオレ自身実はその辺りはあまり詳しくない。ウチの老母も要介護1だが現状要介護2レベルに近くなってる)。
こういう悲劇を防ぎたいのだが現場最前線それも時給800円非正規雇用の一介の介護士には目の前の日々接する利用者さんの応対だけで精一杯なのだ。
折角この国には優秀な人材がいるというのに…第二次大戦〜戦後の混乱期〜高度経済成長〜オイルショック〜バブル景気〜失われた20年〜と激動の時代を生き抜きこの国を支えて来て今晩節を迎えた世代にこんな悲しい最期を迎えさせない何か良い方法はないものか?
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