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2016年05月07日00:00

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進化:果てしなき流れの果てに

今、
THE ROADって本を読んでる。
今まで読んだどの本よりも、
絶望的な本
人類が終わる世界を描いている。


絶望って、こういうことだったのか。
こんなに荒涼とした世界で
淡々と
未来の準備もすることなく、
死を待ち、
その死にすら、意味の無いものなのか。。と。

そういう世界で社会って何だ?
家族って?
教育って?

いろいろ考えさせてくれるんだけど、
ここでは、
「進化」
について考えてみたい。

人類は
小さな細胞分裂から、
知性を持つまでに進化した。

進化とは、
単純なものから複雑なものへ変わって行くこと。
(これは中学の頃聞いた、スポックの台詞)

その中で劇的な複雑さが人間の脳だろう。
トカゲが「進化」したものに似た形として、
ほ乳類があったり、猿がいたり。。。私たちは今、生きているもので
進化の道筋のこれまで、それからその先を想像することができる。

それで想像すると、人は進化の頂点にいる。
猿の進化の先には人のようなものがいるが、
人の進化の先にあるものは、今はまだいない。


じゃあ、すべての生物が「進化」すると、皆、知性を持つような複雑さを極める
ようになるんだろうか
そうなったら、どうなるんだろう。
猿が、ソクラテスを読み、新聞記者をしたりする。。。そういうのは良い。
だけど、牛が、知性を持つ。
言葉を話し、作文まで書いちゃうようになる。
「僕は明日ステーキになる。ネットで知り合ったタカシ君が食べに来るって約束
してくれた。。。。諸行無常」
そうなると、タカシ君はステーキをおいしく食べられないんじゃないか。。。?
地球上がこういう「知的」生物であふれた時、人も、その他の「知的」生物も皆、
他の種族を食物にできなくなっていく。

もちろん、そうなったら、戦争にもなるだろうし、心も荒んでいくだろう。


それを思ったとき、
ホモサピエンスってのは、実に、絶妙な素地の上に「進化」したものだと言える。
その進化の絶妙さは、人間自体にあるんじゃなく、その環境にあるっていうこと
になる。
人類、人間の亜種がいたりすれば、今までの歴史にあるようなレイシャルなコン
フリクト程度じゃ済まないだろう。猿や犬と人間の知的レベルの差がもっと小さ
かったら、怖いことになるかもしれない。

巨大な進化のツリーの中、
人になる枝だけが他と独立して、守られてきた。
他のどの生物も、人と近いまでの知性を持たないように、「進化」させられてき
た。

私たちが理解してきた「進化」とは、
原生生物が、
植物が、
動物が、
その種の流れの中で経てきたもの。
それぞれの生物が独自の進化の歴史を持っていると思ってきた。

ということは、
これからも進化の流れが進んでいけば、
どんどん、すべてが、複雑な方向へ(もしくは単純な方向へ)と変わっていくの
か。

じゃあ、いつの日か、
牛のジョージが作文を書く時代が来るのか。・・



そこで、すずめ仮説
進化というのは
個別の種の一つ一つ独立した形で生まれることではない。
すべての生き物の
バランスそのもののことを示す。
地球の生物全体で一つの進化としてデザインされている。
だから、知的生物は一種。
これは高等生物の脳が一つであることとも、似ているかもしれない。
土地を肥えさせる生物、
食物連鎖の下部、中部にいる生物。。。その進化は
すべて地球全体を臓器として維持するために、アレンジされてる。
ちょうど、カツオノエボシのような感じに。
周辺にあって他の生命体と無関係に存在するものもあるだろう。
砂漠の地下に住む微生物のような。
彼らも、全体としての役割の中にあるんじゃないだろうか。
例えば地球が壊滅されるような危機が訪れても、命をつないでいくというような。


そして、
もっと妄想を膨らませれば、

こういう進化のデザインは、
太古の昔、最初の生物が生まれたときに、すでにプログラムされていた。
ちょうど、
ステム細胞が、組織全体の設計図を持っているのと同じように、すべての生物が
種族全体の進化の設計図を組み込んでいるのかもしれない。だからもし、地球に
小惑星が衝突して、すべての生物が消滅しても、
砂漠の地下に潜んでいる微生物の一つは生き残る。そして、この中に組み込まれ
ていた絵図面で、進化のツリーの全体像、長期ビジョンを描いての進化が始まる。
一見、役に立たない砂漠の地下の微生物も、そんな時の保険のために、ずっと、
何億年も同じ形で生存し続けてきたのかもしれない。
もっと妄想すれば、彼らは宇宙の彼方から、そういう使命を持って飛んできたの
かもしれない。


最もその根幹となるのが、
知性をどの生物が持つかということだ。
決して、人類と同等の知性を持つ生物は出現しないよう、根幹がデザインされて
る。
だから、これまでも、そしてこれからも、ホモサピエンスのライバルは存在しな
い。


存在しないはずだけれど、
もっと、妄想を膨らませてみよう。

太陽には寿命があるとされている。
もしかすると、
その寿命に合わせて、この進化の絵図面も描かれているのかもしれない。
冒頭で書いた
The Road のように、
人類の終わりも、地球や太陽の寿命とともに来るのかもしれない。

そして、
絵図面にもそれが記載されているのかもしれない。
そのストーリーは、
人類のライバルの出現。
ある日、犬が賢くなる。
どんどん、賢くなり、人類の敵になっていく。
二つの種族は殺し合い、
滅ぶ。

それと時期を同じくして、
太陽も滅ぶ。

もし、
人類がこのまま単体で進化して、
ある日太陽の終焉を迎えれば、他の恒星を目指す。
そんなことをしたら、
他の恒星で描かれている進化の絵図面のプログラムに支障を来す。
だから、滅ぶときには全部一緒に。。。というストーリー。


果てしない流れの果てに
妄想、一滴。



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