「諏訪神社七つの謎 古代史の扉を開く」皆神山すさ著。
今読んでいる本の一部だけれど、気になった箇所がいくつかあるニャ。
たとえば、ここニャ。
国史大系本では「大神社」を「オホムハノ」と訓み、『神名帳考証』では「ヲホムハノ」、九条家本、武田本では「オホノ」と訓をつけている。
「ノ」は後に続く「ヤシロ」との接続詞とみれば、「大神」の訓は「オホムハ」「ヲホムハ」「オホ」ということになるニャ。
さらに「ハ」は「オホ」についてないところから、丸唇で発音したために聞こえてしまったおまけの音が名前の一部と勘違いされて定着したとみて良いニャろね。
そうなると、「大神」の訓は「オホム」「ヲホム」「オホ」ということになるのでニャ。
「オホ」で「ム」が欠落しているのは閉口音であるために聞き取りにくいためとみれば、もとは「オホム」であったものがどこかで、あるいは過去の段階で、転化したとみなせるかもニャ。
つまり「大神」の訓は「大神」の訓は「オホム」「ヲホム」ということになるニャろ。
「オホム」「ヲホム」「オホ」とは何でしょう。
よく似た音に、ヨガで唱えるマントラ『オーム(OM)』があるニャろ。
オームという言葉は、インドでは聖なる音として崇拝されていますよね。
言霊には霊的な力が宿るといわれるように、ヨガでは最も神聖なマントラ(呪文)が、このオームとされているニャ。
オームとは、宇宙の始まりの音とされているのニャ。
オームはもともと、仏教の「唵」、キリスト教の「アーメン」という言葉と同じものを指しているという説もあるようニャ。
「阿吽(あ・うん)の呼吸」もオームからきていると言う説もあるよね。
オームという音はアルファベットにすると、「a」・「u」・「m」に分けられ、ヨガでは維持・破壊・創造を象徴していると考えられているニャ。
維持・破壊・創造を象徴している神と言えばシヴァですね。
ヒンズーでは創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌに対してシヴァ神は破壊神ではないかと思う方もいると思うが、バラモン教では神々の上に立つ最高神とされ、「自らを創造したもの(スヴァヤンブー)」「生類の王(プラジャーパティ)」と呼ばれるニャ。
創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァの三位一体崇拝とよく言われるが、実際は三神による一神界をシヴァが代表する形と見た方が実態に合っているように見えるけどニャ。
シヴァは大黒天に転じ、大黒天は大国主命と神仏習合して出来た神道の神ともなりましたね。
大国主といえば、大神神社の祭神で大己貴神や大物主とも習合されている神ニャ。
三輪山の神のエピソードの中に蛇が登場するが、シヴァにも蛇は欠かせない存在となっていて、ここでも重なり合うニャ。
日本にシヴァ信仰をもたらした一団が来たのでしょうか。
そういえば、日本語とインドの一方言であるドラビダ語との繋がりが指摘されたこともあるし、インドはペルシャとの繋がりがあるが、日本には中東やインドを連想できる顔の人も結構いるし、日本建国には多くのイラン人が参加しているニャ。
インドの神々も元を辿れば、その多くは中東の神であり、日本に多くの古代中東の遺伝子が残る事を思えば、日本は古代中東の神々を今でも崇拝していることと合わせ、非常に面白い国ということになりそうニャね。
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