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2016年04月20日12:28

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被災者以外は実感を持てない

大学の時、履修した科目で名前は忘れたけど、夏と冬に海と山に遊びに行けば単位をくれるってやつがあった。

冬の科目はオレは歩くスキーというのを選んだ。

アルペンスキーと違って長野県の山の中、冬の道なき道をスキーを履いて散策する冬のハイキングみたいなコースだった。

晩に宿舎でミーティングみたいなのをした。その時に仕切ってた信州大学の自然に関して研究してた教授が、自然は大事みたいな事を言わせたいミーティングだった。

順番に発表していった。みんな「自然のすごさが分かった」といった自然礼賛の言葉を並べたけど、オレは空気を読まずに、「科学技術をもっと発展させて、もっと自然をコントロールできるようになりたい。今は無理でも、科学の最終目標は自然のコントロールだ」といったような事を言った。信州大学の教授から「自然はコントロールできない」と反論されたけれど、「コントロールする事を目指すのが科学だ」と反論した。

空気が変った。

俺に続く発表者は、阪神淡路大震災をリアルに直撃経験した人も多く「自然は大事だけど、ライフラインを整備するのは科学。科学を疎かにしてはいけないとも思う」というようなことを言い出した。

自然礼賛がしたかった大学教授は被災者の言葉に反論できずに苦い顔をしていた。

長野県にいると地震とかあまり実感が無かったんだろうと思う。

オレは阪神淡路で大した影響は受けなかったけど、大学教授の態度を見て被災者以外は結局は他人事なんだなあと思った。
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