皆様、こんばんは。南関東は桜が見頃となりましたが、いかんせん、ちょっと寒いです。今度の週末までもってくれれば、花見に出かけられるのですが。
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縄文期は争い少なめだった? 暴力死亡率1%台 岡山大教授ら人骨分析(岡山大他)
岡山大学などの研究チームは、日本で発掘された縄文時代人の骨を調べて、その死因を調査し、暴力による死者は全体の約1.8%と、他国の先史採取狩猟時代の暴力による死亡率(十数%)と比較して非常に少ないと発表しました。調査チームは、この結果から、「戦争は人間の本能によるもの」という国際的通説に対して再考を促すものであるとしています。しかし、私個人的には、当時の日本は人口が少なく、他の集団との間に食料をめぐる摩擦が起きにくい状況だったに過ぎないと考えています。中国のことわざにもあるとおり、「衣食足りて礼節を知る」のではないかと思います。ところで、外国人から見ると、日本は治安が良いという印象を持つ場合が多いと聞きますが、先史時代から日本は治安が良かったと言うことなのかもしれません。
岡山大学のプレスリリースは
こちらと
こちら。
Biology Lettersの該当論文は
こちら。
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音声学者がネコ語の研究を本格始動(スウェーデン ルンド大学他)
2002年に犬と人間のコミュニケーションをとるためにバウリンガルが発売され、その年のイグノーベル賞を受賞しましたが、そのネコ語版のミョウリンガルは評判がいまいちでした。その理由として、ネコは犬ほどの語彙がない、マイクを突きつけられるとかえって黙ってしまうなどが考えられます。ネコにも言葉があるのか、それは世界共通語なのか、と言う疑問は、猫を飼ったことがある人だけでなく、広く疑問に思われている項目の一つですが、その研究はあまり進んでいません。スウェーデン ルンド大学のショッツ氏(自身もネコを飼っているそうな。)は、この全世界で持たれている疑問の解決に乗り出したとのことです。まだ結果は出ていないようですが、結果が楽しみです。
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天文衛星「ひとみ」、交信不能に=姿勢に異常、電力不足か−JAXA
今週の日本の科学ニュースで最も大きく、かつ心配なニュースです。
JAXAの発表によると、日本時間の3月26日の夕方、X線天文衛星「ひとみ」が突然音信不通になり、その後、
時々JAXAで電波を受信することがあるものの、
現在までのところ復旧作業の効果なく、関係者を心配させています。
JAXAの観測によると、「ひとみ」の周辺に2個、
アメリカの観測によると、4個の物体が「ひとみ」本体の周辺に存在していると考えられ、
デブリの衝突による可能性は少ないものの、
本体がスピンしていることが確認されるなど、空中分解を含む重大な故障が起きたことは間違いないところです。十分なお金とスペースシャトルがあれば、いったん回収して修理、と言うことも可能でしょうが、現在はそういうわけにもいきません。実に困った事態です。今のところ、なんとかなることを祈るしかありませんが、希望はほとんど残っていないと考えられます。
では、今週はこの辺で。
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