3月25日
大阪の娘の家から一人で山に行く予定だったが・・・
4月から4年生になる孫の愛ノ介が一緒に山に行きたいと言いだした。まあ、山に行きたいと言うよりは暇つぶしというのが実のところのようだが。
愛とは1年生の5月に金剛山に登った。カトラ谷から文殊尾根という1年生にしてはきついコースだったが、歩き通した。
4年生になったし、野球をしているので体力が付いただろうと思い、滝畑から岩湧山を往復することにした。コースタイムは3時間40分だ。余裕があれば、岩湧山から四季彩館に行こうと思った。そうすると2時間プラスになる。
本人は10時間歩きたいなんて言っていたが、そのくらいがちょうどいいだろう。
娘の家から登山口までは車で1時間くらいだ。
だが・・・
車に弱い愛、10分で酔ってしまう。コンビニで降りて買い物をする。
その後も2回車から降りた。
酔い止めを飲ませておけばよかった。
愛は勢いよく歩きだした。元気がいい。
階段の杭を見ると「蛇みたい」
20分も歩かないうちに「疲れたあ〜〜〜」と言って一休み。
さらに20分行かないうちに「お腹がすいたあ〜〜〜」
早速パンを1袋食べる。
30分歩くと「疲れた」
10分歩くと「お腹がすいた」
またパンを1袋食べる。
パンを2袋食べた愛は「お腹が重い」と足どりも重くなる。
木を伐採した跡を見て「お墓みたい」
そこに下から声が聞こえてきた。「しんどい〜〜〜」「疲れたあ〜〜〜」「きつい〜〜〜」
二人の女子大生だった。彼女たちは初登山だそうだ。
「ネットで見たら初心者向きと出てたので来たけどきついですねえ〜〜〜」
そう言いながら追い越して行った。
「山頂に着いたらラーメン食べるよ!」と言うと、がぜん元気になった。
階段が続く。かなり傾斜がきつい。
先の女子大生が「うわあ〜〜〜!きつ〜〜〜い!!死ぬう〜〜〜!!!」なんて叫んでいる。
一休みしている彼女らを追い越して愛は階段を一気に登って行った。
山頂に着く。
雲が多いが展望はいい。
大阪市内がよく見渡せる。淡路島も見える。
そしてお待ちかねのカップラーメン!
ポットのお湯を温める。
「おいしい!!!」
やれやれ良かった。子供はこんなお楽しみがないとね。
「トイレに行きたい。」
山頂の反対側にトイレがある。
「えっ?あんなに遠いいの?」と言いながら下って行く。
トイレの温度計は1度だった。寒いはずだ。
「もう帰りたい」
寒いので下山する。
「下りも疲れるなあ〜〜〜」
こんな木を見ると「お地蔵さまだ」と手を合わせる。
無事駐車場に戻ってきました。
コースタイム3時間40分のコースを歩行時間3時間8分、休憩時間1時間28分で歩きました。
歩くのは速いけど、休憩が多いといったところでしょうか。愛に先を歩かせた結果です。
「今は春だと思う?冬だと思う?」
「春!」
冬枯れの中に小さな春を見つけた山歩きでした。
愛の住んでいる大阪の街は平だ。坂がない。階段を登ることもあまりなさそうだ。
平なところで走ったりするのは得意かもしれないが、坂を登ったり下ったりする経験はあまりないのだろう。
山里の色川の子供たちは坂道に慣れていて、もっと小さい子でも山歩きができる。
うちに帰って「また山に行きたい?」と聞いたら、
「うん、でも別の山がいい!!」と言う愛。
さてさて次の山はもっとグレードアップしようか、それともグレートダウンしたほうがいいかな?
でも、ラーメンは欠かせないね!!!
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