ウチがこの日記で書く耐障害性はIT用語の一種で、
政治的、経済的な用語としてはどういう用途で使われるのか、
あまり詳しくはないのですが、
耐障害性とは端的に言えばトラブルが発生する前提で、
トラブルに見舞われてもIT関連で言えば、
問題なく稼働し、処理を続けられるか、と言う能力を差します、
例えば企業や商店がHPを運営し、
そこで商品の受注もしていたとすれば、
一般的なPCをベースに考えれば、
PCが故障すればHPは沈黙してしまいますし、
受注した内容や顧客の情報も失われてしまいます、
更に言えば企業や商店の社会的な信用も失われてしまいます、
耐障害性はそういう憂き目に遭わないために、
予めトラブルは発生するもの、として準備をすることを差します、
PCのトラブルで言えばPC本体の故障だけではなく、
モデムやルーター、ハブなどの故障やケーブルの脱落、断線も致命的なトラブルになります、
凡そ企業のHPなどの運営をしているサーバーは、
電源やネット関連のインターフェイスは二重化三重化されており、
一般的なPCとは大きく様相が異なります、
こういった耐障害性と言う観点から日本の安全保障について書いてみようと思います、
いきなり例え話ですが、車や家のローンを組もうとする時、
今までで最高額を記録した収入をベースに月々の支払額を計画するでしょうか?
当たり前ですが、そんな無謀な事はしませんよね、
ある程度収入に変化があることを前提に、
その変化は収入が増えるのは問題ないとして、
収入が減ったり、途絶える時もあるもの、として計画を立てます、
そうしなければ、支払いに行き詰まり、家や車を手放す事態に遭遇するのは本人ですから、
最高額をベースに支払い額を決めたりはしません、
それらの考え方を前提に書きますが、
今、日本は守られている、と言える状況でしょうか?
第二次世界大戦、大東亜戦争の後、つまりは敗戦後の日本に限って書きますが、
竹島が韓国に不法占拠されるようになったのは敗戦後ですし、
北方四島をソビエト、今のロシアに武力で奪われ、不法占拠され続けるようになったのも、
日本の敗戦後、の話です、
更に言えば、尖閣諸島を我が領土と不当な主張をする中国と言う国の動きがあり、
更には中国の公船がEEZに侵入してきたり、領海内への侵入もあります、
ロシアは領空侵犯を頻繁にしており、
この状況は盤石の態勢で守られている、とは言い難い状況です、
現状ですら守り切れているとは言い難い状況で、
しかもその状況は悪化の様相が強いのです、
中国北朝鮮は軍事的に不安定で、経済的な要素だけ見ても、
侵略に至る要素は事欠きません、
経済的に侵略の危険性はともかく、
ロシアも経済的には危機的ですから、
北方四島の返還は当面不可能でしょう、
少なくとも現状ですら、日本を守れている、とは言い難い状況で、
海上保安庁や自衛隊の方々などの粉骨砕身の努力をもってしても、
守り切れている、とは言い難いとウチは思うのです、
IT関係の耐障害性は、どのパーツも壊れる前提で計画を立てます、
パソで言えばHDDなど必ず壊れますし、
メモリーも壊れます、電源も、CPUやマザーボードも壊れます、
その壊れる前提で準備しているからこそ、
アマゾンや楽天などの企業のHPはいつも開いているのです、
それがバックアップや多重化や助長性を持たせた構成だからこそ、
いざと言うトラブルに耐えられるのです、
準備をしていなければ耐えることなどできません、
安保法案についてのウチなりの理解ですが、
多少の語弊や不適切な表現があるかも知れませんが、
ドラえもんの世界を使って表現すればわかりやすい、と思うのです、
のび太くんがどうしてもガラの悪い通りの先に行かねばならない用事ができました、
いわゆる不良が跋扈するその通りを、
のび太くん一人で無事に通り抜けられるとは考えにくく、
ガードマンにとジャイアンに同行してもらう事にしました、
意を決してのび太とジャイアンは、ガラの悪い通りに向かいましたが、
予想通り、と言うか、不良に絡まれました、
ところがその不良はのび太とは関わりも面識もなく、
遺恨があるのはジャイアンの方でした、
のび太くんは絡まれているのはジャイアンなのだから、
僕は関係ありません、と絡まれているジャイアンを見捨てて、
自分の目的である通りの先に向かいました、
さて、のび太くんのこの行動で、ジャイアンに信用や信頼を得ることはできるでしょうか?
言わずもがな出来るはずありませんよね、
でも、現状、法の運用はそんな行動になるのです、
このドラえもん(ドラえもんは登場しませんが・・)の例え話は、
のび太は日本、ジャイアンはアメリカ、
ガラの悪い通り、とはこのアジアそのものを指します、
不良は中国や北朝鮮、ロシアやテロリストを指します、
現状の法律では日本に害意を表わさず、アメリカへの敵意を表せば、
協調した軍事行動はできませんでした、
民間人が救助を要請しても、
そこに日本人が居なければそれに応える事が出来ない法律でした、
ウチには現状の法律では現実に則さない、と思うのですが、
現状で十分間に合っている、と言う考え方もあって当然です、
自由な考え方を述べる自由があるのが民主主義の基本ですから、
そういう論があるのは理解できますし、納得もできます、
ただ耐障害性で言えば、今以上のトラブルが起これば、
対処できるのでしょうか?
法で統べられている法治国家である以上、
法の不備はとてつもなく大きな弱点になります、
今よりもっと悪化した場合を想定し、
その準備をする、法治国家である以上、
法の整備が一番早いのは当然でしょう、
レーダーをつけるにしても空母を作るにしても、
法で予算を付けねば、何も始められないのです、
その準備をしたとして、想定したトラブルが起こらなければ、
使われた予算は無駄だったと考えるべきでしょうか、
もし、それを無駄だと結論付けるならば、
車に乗っているなら保険に入ってるでしょうが、
一年間、その保険を使わずに済めば、
保険の加入は無駄だったと解約するでしょうか、
日本人は保険は好きなようで、
比較的、各種保険への加入は多く、
そのため世界中の保険会社が参入しているのですが、
世界でも最高クラスの個人の金融資産を持つのも、
いざと言う時への対処法としての預貯金です、
日本人は保険を見ても、貯金の額を見ても、
いざと言う時のための対策、耐障害性に関しては気を使い費用も割いている国民ですが、
今の現状が何年も何十年も続くと前提にすべきでしょうか?
少なくとも敗戦後の世界は常に戦火は絶えず、
それらがいつまでも対岸の火事であり続けるでしょうか?
安保法案への反対、と言う論は問題ないのですが、
収入減の対策として預金をし、
いざと言う事故のため保険に加入するなら、
日本の治安や領土の保全のため、
トラブルに耐えうる法の準備に反対するのは、
どういう観点で安心感を得ているのか、
もしウチがトラブルに見舞われ、夜も眠れぬようになれば、
その安心感を得る秘訣を教えていただきたいものです、
どうやって安心感を維持し続けているのか、
精神的な対処法として、実に興味深いですよ。
■安保法「反対」国会前で座り込み 29日の施行を前に
(朝日新聞デジタル - 03月28日 13:28)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3918955
安全保障関連法が29日に施行されるのを前に、
関連法に反対する市民団体が28日正午から、国会前で座り込みを始めた。
約400人(主催者発表)が集まり、プラカードを掲げるなどして抗議の意思表示をした。
市民団体メンバーの高田健さん(71)は
「法の発動を阻止するために全力で運動しよう」と呼びかけた。
野党の国会議員も駆けつけてスピーチし、
社民党の又市征治幹事長は「野党が国会に提出した安保法廃止法案の
審議を与党に受け入れさせるよう頑張りたい」と述べた。(佐藤恵子)
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