漫画家の「小山田いく」の訃報を目にした。
そうか、死んじゃったのかぁ。
感慨深い。
最近は作品を読んでいなかったけれど、その名前をきくと懐かしさで胸がいっぱいになる。
もっとも有名なのは「すくらっぷ・ブック」という青春ラブストーリーで、ある種、私の青春時代
のバイブルみたいなマンガだった。
(いや、訂正。 私は88歳設定なので、このマンガを読んだときには 既に五十路を越えて
いたのであったが。)
いまの私の恋愛観とか、友達観に、このマンガは確実に影響を与えていると思う。
思うけれど、さすがにストーリーは良く覚えていないなぁ・・・
長野・小諸の中学校が舞台で、部活動などを通じて、恋したり、遊んだり?
我ながら、いいかげんなファンだこと。
「星のローカス」という作品も好きだった。
すくらっぷ・ブックと、星のローカスとどちらだったか忘れてしまったが、主人公が何かの
きっかけで落ち込んで、自分探しの旅に出かけるシーンを覚えている。
新潟・直江津の日本海を見つめながら、固まっていた心が次第に溶けていくというような
シーンだった。
このシーンがあまりにも印象強く、自分が学生になった時、直江津の海を見てみたいと
思って、青春18きっぷを使って、かの直江津まで鈍行列車を乗り継いで行ったことがある。
丸2日をかけて、やっとたどりついた直江津の街は、思ったよりも栄えていて(?)、想像して
いたような寂しい海ではなかったが、しみじみと30分ほど、マンガのシーンと重ね合わせて
海を見てきた。 自分でマンガの地を追ったのは、感動だった。
「ウッド・ノート」というバードウォッチングのマンガもあった。
私が野鳥に興味を持ったのは、間違いなくこの作品からだろう。
小山田いく、無性に、いま読みたい。
古本屋には無いかな?
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