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2016年03月23日00:24

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原爆が古美術の贋作を不可能にした話。

TOKIOのラーメンに「福島の小麦から作った麺なのかよ。人殺し」 作家がツイートし炎上
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=3908553

近代以前の品物を鑑定するのには、放射性物質がよく使われる。
特に著名なのは放射性炭素による年代測定だ。
主に生物または生物の死骸について行われる測定方式で、
ある程度大きな誤差は出るものの、それなりに有意な数字を得られる。
例えば、2000年前プラスマイナス100年、というような感じだ。
キリストの遺物を鑑定した場合、この時代から離れていてはおかしいわけだ。

この原理はご存知の方も多いだろう。
放射性炭素、炭素14は地球環境の中では常にほぼ一定の割合で存在する。
生物が活動するとき、ランダムに大量の炭素を取り込むため、
通常の炭素に混じって炭素14も常に取り込み、常に排出する。
そのため、生きている生物の炭素14の割合は常に一定だ。
しかし、生物が死ぬと新たな炭素の取り込みは行われず、
放射性物質である炭素14は放射線を出して崩壊。
この進行はおよそ半減期に従うため、炭素14の残り具合からその生物の生存年代がわかるという仕組みだ。


これに対し、放射性セシウム鑑定はかなり特殊だ。
1944年以前か、1945年以降のみかを分ける。
なぜかというと、放射性セシウムは人為的な核反応以外では生成されず自然界には存在せず、、
1944年以前の物質には含まれていない。
一方で、1945年の核実験で撒き散らされたセシウムは、
その環境浸透能力で世界中に薄く広く撒き散らされた。
そのため1945年以降の製造物には必ず含まれ、意図的な除去はできない。
含まれている分量があまりにも微量すぎるわりに、検出するには十分すぎるからだ。

繊維状のものの場合は、後から付着したりして判定が難しいが、
例えば古代の剣やガラス、金銀などの場合はサンプルさえ採取できれば判定が可能で、
一部の古美術品を贋作不可能にしてしまった。
例えば、聖遺物の一つとして数えられるロンギヌスの槍の場合、
1945年以降に作成した偽造作は全てバレてしまうのだ。

おどろおどろしい核の話題から、意外な効果が出てしまったというお話。


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