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2016年03月20日22:05

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「血まみれスケバンチェーンソー」 「マネー・ショート 華麗なる大逆転」 「オートマタ」

サクラが咲きましたが…

確定申告とかハーフのマラソン大会探しとかで
なまけてました、すみません!(汗)


8日は「血まみれスケバンチェーンソー」、

9日は「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
    「オートマタ」、

14日は「炎上」
     「おとうと」、

15日は「シェル・コレクター」
     「リザとキツネと恋する死者たち」、

16日は「スクール・オブ・ナーシング」
     「家族はつらいよ」を観に行きました。





「血まみれスケバンチェーンソー」、

三家本礼 原作の同名コミックの映画化作品。
タイトルから芬々たるおバカ映画が匂うけれど(笑)
原作のコミックも 「仮面ライダードライブ」のヒロインだという内田理央も
「メサイア」シリーズの監督だという山口ヒロキも
「琉神マブヤーTHE MOVIE」の脚本家だという福原充則も
知らないまま観たら…
わはは! 面白いじゃん、これ!(笑)
おバカ映画って おバカ映画だと分かって観ていても
もたない間が恥ずかしかったり
くだらなさの演出がこちらのツボとずれていたり…で
寒い思いをすることが多いのだけれど、
これ、寒い思いがないとは言わないが
そこに引きずられることなく サクサクッと読めて
全体としてナイスな仕上がりだと思うよ。
解体屋の娘「鋸村ギーコ」が愛用のチェーンソーを武器に
狂気の女子高生「碧井ネロ」が改造したクラスメートと戦う…なんて話のわりには
今時の高校生の生き辛さがベースになってたりして
久々にアタリ!のおバカ映画なんじゃないだろうか。





「マネー・ショート 華麗なる大逆転」 ’15 (米)

監督:アダム・マッケイ 脚本:チャールズ・ランドルフ,アダム・マッケイ
原作:マイケル・ルイス
m:クリスチャン・ベール,スティーブ・カレル,ライアン・ゴスリング
  ブラッド・ピット,フィン・ウィットロック,ジョン・マガロ
f :マリサ・トメイ,メリッサ・レオ

“ウォール街 VS. アウトロー これがリーマンショックの真実だ !! ”
なんてアオリ文句に騙される 最高に苦い映画。
チラシによって“ショート”が“空売り”のことだと解かったが
そもそも“空売り”って何? 状態だし
“CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)”が何なのかさっぱり解からないまま
クリスチャン・ベールのやってることを追いかけて行くのだけれど、
お、面白かった!
“一発逆転エンタテインメント”ともアオラれているけれども
住宅ローン崩壊に至る過程をスリリングに追ってはいるが
そこには明らかな“金融業界の胡散臭さに対する皮肉な観察眼”があって
チラシを飾る4人のトレーダーたちの勝利を寿ぐ作りではさらさらなく、
彼らの“読み”が当たる快感よりも
“読み”が当たった後に広がる荒漠たる倫理の砂漠に絶望さえ抱く…
そんな感じなのだ。
職業倫理の欠片もない詐欺みたいな商品を売った挙句に
先日の『ドリーム・ホーム 99%を操る男たち』に描かれる
家を失い 仕事を失う大量の市民が生み出されるのだから、
これは何か
正しきアメリカの喪失の物語のようで、
どこまでも苦い感慨しか湧かない
正しきアメリカ映画になっていると思う。





「オートマタ」 ’13 (西・ブルガリア)

監督・脚本:ガベ・イバニェス
m:アントニオ・バンデラス,ディラン・マクダーモット,ロバート・フォスター
f :ビアギッテ・ヨート・スレンセン,メラニー・グリフィス

13年の映画。というのに驚いたりするヨーロッパ発SF。
監督イバニェスは次世代のリドリー・スコット―と評される人らしいが、
冒頭の2044年の荒廃した世界観から全くもって『ブレードランナー』で
主人公バンデラスの暗い思考
娼婦オートマタ クレアの水色のウィッグ(綾波でしょ!)
オートマタの叛乱ではなく彼らの進化に取り残される人類…
といった衒学的でアクションのない展開は、
新味はないものの
アメリカ製 何かというと敵と戦うドンパチSF映画にうんざりの向きには
押井守タイプで いいんじゃないだろうか?
希望はないが滅びの美学はあるかも?(笑)
ビジュアルがいいので観応えがあるぞ。


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コメント

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