mixiユーザー(id:5376428)

2016年03月09日16:43

202 view

「不屈の男 アンブロークン」 「ドリームホーム 99%を操る男たち」 「虹蛇と眠る女」

2日は 「不屈の男 アンブロークン」
     「ドリームホーム 99%を操る男たち」、

3日は 「虹蛇と眠る女」、

4日は 「日本橋」
     「ヘイトフル・エイト」、

6日は 「ビューティー・インサイド」
     「サウルの息子」 を観に行きました。





短評を…

「不屈の男 アンブロークン」、

アンジェリーナ・ジョリーの監督第2作にして
日本軍の捕虜虐待シーンのために日本公開が遅れに遅れた作品。
面白い!というか
非常に映画らしい映画であることに驚く。
前作『最愛の大地』でボスニア紛争下の女性の性暴力被害を
ラブストーリーとして提出した正しき意欲そのまま
主人公ザンペリーニの過酷な体験をまっすぐに映画にしていて、
お話の展開も演出も まぁ見事にアメリカ映画なのだ。
何しろスタッフがすごくて
脚本にコーエン兄弟の名前があり
撮影がロジャー・ディーキンスで
音楽がアレクサンドル・デスプラ !!
彼らを動員してアメリカ映画らしいアメリカ映画を撮るのだから驚く。
予想したより 海洋サバイバル部分の比重が大きく
捕虜収容所部分が反日だと問題になるようには全く思えない。
タイトル通りザンペリーニを不屈の男として顕彰する
極めて健全なアメリカ映画だと思う。
主演ジャック・オコンネルは『ベルファスト71』でも兵士役だったな。
スポーツマンのマッチョな肉体から飢餓状態の裸体まで
落差の大きい身体作りに対応する力演。
MIYABI の軍人はどう考えても『戦メリ』のヨノイが入ってるよね…。





「ドリームホーム 99%を操る男たち」、

監督ラミン・バーラニはアメリカ国籍だがイランがルーツで
脚本にはアミール・ナデリの名前がある。
この異邦人が描くのがサブプライムローン破綻後の住宅差押えと
それで儲ける悪徳ビジネスマンの物語で、
非道な商売の裏事情が暴かれるのにゾッとする。
悪徳ボスのマイケル・シャノンがもう抜群にいいのだが
彼に教育されるアンドリュー・ガーフィールドのキャラが善良過ぎて
こんないいヤツは 最初からこんな悪徳商売やれないんじゃないの…
と思ってしまう。こんな男は巻き込まれても
勢いで非道に手を染めきれないんじゃないかなぁ…?
と思ってしまう時点で
社会派サスペンスの趣きは削がれてしまうような気がする。
面白いが ちょっと残念。





「虹蛇と眠る女」、

ニコール・キッドマンが25年ぶりに母国オーストラリア映画に主演―
しかも全裸を披露―というのが話題らしい。
オーストラリアの奥地砂漠に接する辺境の田舎町
ある夜 高校生の娘と小学生の息子が失踪した母親…をキッドマンが演じる。
虹蛇伝説というのがアボリジニの世界観の中にあって
それに 夫婦関係や子どもとの関係
アボリジニと白人の関係…等を絡めてあるのだが、
どこを見せたいのか一向にはっきりしなくて
母親が精神の調和を欠いて狂ってしまう経緯が息苦しいだけの
非常に残念な映画になっているような気がする。
何しろ男の子はともかく 失踪した娘が
教師を誘惑するようなどうしようもないフェロモン過多少女なので
失踪したからって気の毒に思えないんだよね…。
オーストラリアの大地、気候風土が大きな意味を持つ…のは解かるけれど
それが効果的に映像になっていたかも疑問。
色々今一つだったかな。
1 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する