GMをやっていて「PCを全滅させそうなとき」のコツ(ふぃあ通2016年2月の「秘密の小部屋」まとめ)

FEARが毎月配信しているWEBラジオ「ふぃあ通」(http://www.fear.co.jp/radio/fearradio.htm)に
「秘密の小部屋」というコーナーがある。

ふぃあ通自体は声優さんなどを呼んで新商品紹介が主なのだが、
この「秘密の小部屋」だけはご存知きくたけがMCとなって、
FEAR社員などをゲストにしてTRPGの濃い話をするという趣旨である。

今月の「秘密の小部屋」では、
殺意様こと大竹みゆ先生とメタリックガーディアンのデザイナー林啓太先生がゲストとなり、
質問のお便りに答える感じだった。

今月のお便りの内容は以下のようなものである。
「次の一撃でBOSSが倒れないと、PCが全滅してしまう場合、
そのまま全滅させるべきか、HPが残っていても倒されたとすべきか」

ゲストときくたけさんが仰ったことの要旨は以下のような感じ。

・林先生
状況によりけりだけれど、コンベンションとかで時間がないときだったらそのまま全滅させる。

・大竹先生
全滅させるとPLが喜ぶ。

・きくたけさん
空気を読むことが大事。
基本的にそのまま全滅させるが
「ここで倒したらすごい面白い」と「もし全滅しても、次のセッションは面白くなる」ことを伝える。
つまり「どっちになっても盛り上がる」ことをPLに伝えてあげると、どちらにしても楽しめる。



大竹さんの内容が完全にオチになってるのはおいといて。
基本的に「そのまま全滅させる」という方針なのは納得。
でもちょっと面白かったのは、お便りを読んだ直後にきくたけさん達が
「うーん、難しい問題だねぇ」
と唸ったこと。

即答で「全滅させる」という答えじゃないということは、
やはりGMをやっていると誰もが悩む道なんだなーと感じた。


この記事を読んでいる方ならご存知だろうが、
フィロスもつい先日キャンペーン第一話で全滅という暴挙をやらかした(笑)。
あの時もやっぱり相当に悩んだ。
なるべくならPCに勝ってほしいから、
(基本的にデータはいじらないタイプなので)
ロールプレイ的に多少無茶でもぎり納得できる程度に手加減したりした。
それでも全滅しちゃった時はちょっとフリーズしたなぁ(笑)。

元々は「武具を集めるキャンペーン」になるかもしれないなーとぼんやり考えていた第一話だったので、
いきなり全て奪われることで大きな方向転換を余儀なくされた。
まあ、それもTRPG(笑)。

閑話休題。
ちょっと裏技的な手法だが、フィロスもセッション開始後にデータをいじることがないこともない。
例えばPLがどんなPC出してくるかわからなくて、戦闘データが決めきれないときのBOSSのHPとか。
そういう場合は、ミドルフェイズの戦闘の結果とかでBOSSのHPが増減するというシナリオを書く。
「ミドル戦闘で、PCの最大ダメージが20を超えたら、BOSSのHPは100点。20を1度も越えなかったら、BOSSのHPは60点」
みたいな感じ。
あらかじめシナリオに書いておくことで、
「セッション開始してからデータをいじるなんて卑怯」という気持ちが少し緩和されるかも。

あと、それに理由をつけたりしたらPL達にも納得感があるかもね。
「ミドルでの戦いぶりを見たBOSSが警戒して、きちんと準備をしたからHPが増加した」
「ミドルで君たちがあまりにもへっぽこだったので、BOSSは油断している」
とか。
ここまで来るとPLにHPを公開して行うギミックみたいになってきちゃうけどね。


とまあ、多分たくさんGMやってる人なら必ず悩んで通る道っぽいお便りでした。
個人的にはこういうお便りの時こそ鈴吹社長にいてほしかったなー(笑)。