BBTシンプルシリーズ（２２）『ガーディアン・ゲーム』

　セレクター見てきたから書いたことが丸解りなシナリオをお届け！　また「推奨人数以上のハンドアウトを用意して好きに選んでもらう」という、前々からやってみたかったことを形にしてみました。一部のハンドアウトは、それを選択すると情報項目が増えるものを含んでいます。
　一応断っておきますと、別に、クレイジーレズなＰＣじゃなくても参加可能です。
　

■今回予告

“そのゲームを勝ち抜いた者は願いが叶う――”

　密かな噂話は、夜の世界の真実を語る。
　自分自身を投影した“ガーディアン”を操る“サブスタンス”となり、
　別の誰かの“ガーディアン”と戦う「ガーディアン・ゲーム」。
　人々はひそやかな願いを叶えんと、“ゲーム”に身を投じる。

　だが、人の身を越えた願いに、報いが無いはずはない。
　魂を焦がす“ゲーム”の裏側で、悪魔はほくそ笑む。

　ビーストバインドトリニティ
　『ガーディアン・ゲーム』

　ようこそ、渇望と絆の渦巻く“ゲーム”へ。


■レギュレーション
ＰＬ人数：２〜４人。
　ハンドアウトに優先順位は無い。他のＰＬの希望と被らなければ、ＰＬ人数に関わらず好きなハンドアウトを選んでよい。
経験点上限：特に上限は設けない。
使用データ：公式に発表されているものに限り、使用できるデータに制限はない。サバイバーも可。
大罪：『アドヴェント』を所持しているＰＬに限り、使用を許可する。
配布経験点：大罪を使用しないＰＣには、このセッションに限り使用できる経験点を５０点配布する。残しておいてセッション中に使ってもよい。ただし、大罪を使用するＰＣが１人もいない場合、経験点は配布しない。



■シナリオハンドアウト

●ＰＣ１：池袋の学生
絆：蒼樹水乃（あおき・みずの）　　関係：友情
推奨ルーツ：指定なし　　推奨カバー：学生

　キミの学友、蒼樹水乃。生真面目かつ善良で優しい少女だ。
　だが、彼女の様子が最近おかしい。夜な夜な何処かへ出かけているというのだ。
　そしてある日、彼女は学校にまで来なくなった。何が起こっているのだろうか。

【ＳＡ：水乃を助ける】
※「助ける」には色んな意味がありますね。

●ＰＣ２：神宮翠に頼られている
絆：神宮翠　　感情：好意
推奨ルーツ：指定なし　　推奨カバー：学生、トラブルシューターなど

　キミの騒がしい友人、神宮翠。かつて魔物絡みの事件に巻き込まれ、そしてキミに救われた…ことに気付いていない、アンノウンマンの少女。しかし彼女は生来の勘のよさで、キミが「頼れる」人物だと確信しているようだ。
　今回、彼女の友人に身に異変が発生したという。実際に会ってみると、抜け殻のようになった少女がそこにいた。確かに気になる。友人の近くで起こったことでもある。キミは探ってみることにした。

【ＳＡ：翠の依頼を果たす】

●ＰＣ３：友人に異変が起こる
絆：槻白るな（つきしろ・−）　　感情：友情
推奨ルーツ：指定なし　　推奨カバー：学生

　キミにとって、アンノウンマンの槻白るなは気の置けない友人だった。一緒に馬鹿をやって笑いあったり、くだらない理由で喧嘩をして、また仲直りをしたり……元から感情表現は豊かなタイプの人間だったが、近頃は極端に怒りやすくなり、顔色も悪く、何か事情を抱えているようだった。
　遅きに失したことに気付いたのは、ある日、彼女が抜け殻のような状態で殆ど反応を示さなくなってからだった。彼女との日々を取り戻さねば。

【ＳＡ：るなを元に戻す】

●ＰＣ４：死霊課もしくは学生犯罪室の刑事
絆：神埼みかど　　関係：上司
推奨ルーツ：指定なし　　推奨カバー：死霊課刑事もしくは特務刑事

　その日、警視庁死霊課学生犯罪室室長、神埼みかどから齎された情報。
　それは、池袋を中心とした首都圏で、謎の虚脱状態に陥る若者が続出しているという事実だった。
　何が起こっているのかは解らない……だが、何かが起こっているのは間違いない。
　神埼はキミの腕を買い、捜査の担当に抜擢した。

【ＳＡ：事件を解決する。】

●ＰＣ５：魔界の関係者
絆：ヴァルス＝グラヴァーダ　　関係：忠誠、ビジネス、父親など
推奨ブラッド：デーモン　　推奨カバー：指定なし

　魔界大王・ヴァルス＝グラヴァーダは最近気分が優れないようだった。
　何でも、最近池袋において、失楽派に所属する悪魔の契約者が急増しているらしい。
　失楽派は、再び天界と戦争を始めようとしている不穏分子だ。
　それに、池袋はヴァルス大王の子が暮らす町だ。そこで危険な悪徳をばら撒く契約者が増えるのは心配でもあるのだろう。
　キミは、この一件についての調査を命じられた。無論、望むところである。

【ＳＡ：契約者増加について調査する】

●ＰＣ６：シナリオ開始時はアンノウンマン
絆：クレオ　　関係：不可思議
推奨ルーツ：守護者使い　　推奨カバー：指定なし

　キミには、ある願いがあった。今のままでは叶えようのない願いが。
　ある日、キミの元に届いた一枚のカード。それを手にした時、全てが変わった。
　カードの中から現われた少女はクレオと名乗り、キミが選ばれた存在……“ガーディアン・ゲーム”に挑む“サブスタンス”であることを示した。
　キミには願いがあった。だから、現実とは思えないその言葉を、信じることにした。

【ＳＡ：ガーディアン・ゲームに挑む】
※ＰＣは新造を推奨します。最も特殊なハンドアウトで当事者性は高いですが、「自分自身の願いを果たす」ことだけを考えて動くと必ず他のＰＣと衝突するので、上手く折り合いをつける（もしくは貫き通す）プレイングが要求されます。ハンドリングできる自信のある人向けの枠です。