昨年の秋は、砂の世界でも明らかな新勢力の台頭が
見られ始めていました。昨今こういう傾向にあるのは、
秋競馬で盛り上がる地方競馬の奮闘によるものだと
思います。特にJBCシリーズで中央・地方の交流戦を
盛んに行ってくれることが、ここでダート競馬の実力者を
しっかりと育成する良い機会になっているのでしょうね。
今年も夢を見て欲しい馬が一頭…。
第33回 フェブラリーステークス (G��)
東京競馬場 ダート1,600m 4歳以上 国際 定量
昨年のチャンピオンズカップの時も「・・・夢」が
一押しでしたけど、それは今回も変わっていないつもり
・・・ですが、年が変わって、さらに新勢力が台頭してきて、
意外にも混戦模様の春の開幕戦になりそうです。
しかも、上位勢が弱体化したから混戦というのではなく、
上がり馬たち新興勢力が力をつけてきたための混戦。
こういうレースほどワクワクするものはありませんね。
今年の砂界は目が離せないです。
4枠7番 ノンコノユメ
ノン子の夢 ノン子って誰なんでしょうね？
それも気になるところなんですけど、
やはり注目していた通り、前回のチャンピオンズカップは、
３歳馬とは思えないレース巧者ぶりを見せてくれました。
３歳でチャンピオンズカップを優勝できるなんて、
甘いことまでは考えていませんでした。
本格化するのは４歳になってから。
なので、未発達の３歳の時点で、どこまでがんばれるか、
そこを見たかったのですけど、その視点から言えば、
十分すぎるほど頑張っての２着です。
しかも、３歳とは思えないほどレースが上手なんですね。
その成長力から考え、しかも東京のダート1,600mは、
１番時計に0.1秒差の２番目に速い時計の持ち主。
父のトワイニングは砂が得意のフォーティナイナー系。
これだけのデータを見ると、優勝を信じて疑わないのですけど、
問題なのは他の新勢力よりも成長しているかどうか。
この馬が早熟傾向で、成長が上げ止まりになっていて、
新勢力たちに追い越されてはいないかという点ですね。
そういうことを心配せねばならないほど、
今回のフェブラリーはハイレベルなんです。
2枠3番 コパノリッキー
昨年の優勝馬ですね。今回は防衛なるか。というところ
ですけど、このレースの連覇すら、この馬が初です。
3連覇となると大快挙なんです。連覇すらカネヒキリも
成し得ていない快挙ですからね。
リッキーの不安要素は、安定感のないところだと思います。
春秋砂G�祇�覇が期待された、昨年のチャンピオンズカップも、
馬群に沈んで7着と、大きく期待を裏切ってしまうことが
あるのですね。中京競馬場が苦手なのかしら？
と分析しようとしても、東京のダート1,400mで10着。
ということもあったりするもので、何が得意で何が苦手かも
よくわからないところがあります。
もしかすると気分屋なのかな。という気もするのですけど、
こういうところは父のゴールドアリュールには
あまり見られない特徴でした。
血統としては、父がフェブラリーS優勝馬で、
母父が砂の名家ティンバーカントリー(ミスプロ系)。
砂に適性があるのは当たり前という配合ですね。
1枠2番 ホワイトフーガ
昨年のチャンピオンズカップは、牝馬にやられているので、
どうしても気になるこの馬を上げてみました。
Jpn�気裡云，魎泙燹■隠雲錚蕎 �たった一度の２けた着順が
芝1,800mのフラワーカップでした。
いかに生まれながらの砂適性なのかがわかります。
砂への対応力は血統からもうかがえます。
父はJCダート優勝馬の、あのクロフネなんですね。
このクロフネは東京のダート2,100mで行われた頃の、
JCダート優勝馬。この時の異常なレコードタイムは、
今も前人未到の記録として残っています。
母父フジキセキからは、今も語り継がれる砂の帝王、
カネヒキリを輩出した種牡馬でもありますし、
幅広く活躍馬を世に送り出している名種牡馬なんです。
では、この馬自身についてはどうかというと、
昨年のチャンピオンズカップを優勝したのが、
当時５歳の牝馬サンビスタでした。
サンビスタはその前走JBCレディスクラシックで
1.1秒もちぎられての２着でした。
その時の優勝馬が実はこの馬です。
実力的なことを言えば、昨年のチャンピオンズカップ
優勝馬を凌駕する力の持ち主。ということができるわけです。
この馬が本気で挑んできたフェブラリー…波乱の予感です。
7枠14番 モーニン
こんな馬がどこに隠れていたのかしら？
という印象を持つ馬です。抜群の安定感でここまで勝ち上がり、
Ｇ�気良饌罎北�り出てきました。
初の重賞挑戦の武蔵野Sで3着でしたが、そこでしっかりと修正し、
根岸S(ダート1,400m；G��)で優勝しました。
これも血統を見ると砂の申し子なんです。
父はヘネシーの流れを汲む血統で、日本ではサンライズバッカスを
輩出し、父のヘニーヒューズからも朝日杯FSで優勝した、
アジアエクスプレスが誕生しています。
海外では砂G�毅江，鮓悗詭礁董▲咼曠襯澄爾鯒攴个靴討い董�
これも砂の名家といえます。
母系はたどっていくとフォーティナイナー系ですし、
砂場での力強さを保証してくれる配合ですね。
本当にこんな馬が、今までどこに隠れていたのでしょうね。
3枠5番 ベストウォーリアー
いつももう一歩で勝ちきれない砂の常連ですが、
ダート1,600mの持ち時計で最速のタイムを持っているのが、
この馬です。それなりの重賞勝ちはあるのですけど、
大舞台になると、いつも勝ちきれません。
それでもフェブラリーであれば、3着まで食い込んでいます。
血統からいっても恵まれた系統の生まれで、
父系は米三冠馬シアトルスルーの直系です。
母系はさらに面白くて、系統としてはミスプロ系ですけど、
母父のミスターグリーリーのさらに父、ゴーンウェストは、
英2000ギニー優勝のザフォニックや、JCにも来たことのある
米G�気�BCターフ優勝馬、ジョハーなどが生まれています。
実は砂にも芝にも対応しそうな馬なのですが、
それがむしろ決め手に欠ける要素につながっているのかも…。
本当は切りたくないのですけど、頭数を考えると…という、
3枠6番 ロワジャルダン
内心応援したいけど、もう８歳ですからね…という
5枠10番 グレープブランデー
今回はあまりに目移りしすぎますね。
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