部下「警部、毛利探偵に連絡がとれました。今からこちらに向かうそうです」
警部「わかった。毛利探偵が来る前にできるだけ情報を集めておこう」
部下「すでにいくつか調査済みです」
警部「よし。 では、凶器の包丁について何かわかったことはあるか?」
部下「はい、被害者はいつも自炊をしていると大家から証言を得ていますがキッチンに包丁が見当たらないため、犯行に使われたのはこの部屋の包丁と思われます」
警部「強盗の仕業という可能性についてはどうだ?」
部下「はい、収納ボックスなどが開けられていますが、何か無くなったかどうかの判断はわかりません。ただ、被害者のサイフが抜き取られていないことを考えるとその線は薄いように思えます」
警部「そうか、では怨恨の線であたるか。被害者に恨みを持った人物はいたか?」
部下「はい、2人います。事件を聞いて駆けつけたようで、今はパトカーの車内で待機してもらっています」
警部「なんだと。すぐに呼んできてくれ」
部下「お連れしました」
警部「おぉ、ラーメンの出前か。今日は雪で寒いから、身体を暖めなきゃな」
春菜「角野卓造じゃねーよ!」
はるか「春菜、落ち着いて」
警部「女性お笑い芸人の、ハリセンボンの2人じゃないか。一体どういうことだ」
社長「はじめまして。芸能事務所社長です。ハリセンボンの専属マネージャーのエヌが殺されたと聞いて3人で駆けつけました」
部下「(警部、怨恨の疑いのある2人です)」
警部「(どういうことだ?)」
部下「(近藤春菜は被害者と交際しているのですが、被害者からDVを受けていたようです)」
警部「(はるかの方は?)」
部下「(はるかは、マネージャーである被害者から借金をしていることがわかっています)」
警部「春菜さんは、今日はどうしてこちらに?」
春菜「コンビニで、いろいろ買い物をしてるときに、社長から電話があったんです。エヌさんが死んだって。それで社長がコンビニまで車で迎えに来てくれて、一緒に来ました」
春菜は両腕にコンビニ袋をぶら下げながら語った。
警部「はるかさんは?」
はるか「私は、ブティックで服を買って帰宅中だったときに、社長から電話がかかってきて事件を知りました。そして、「春菜と合流した。今からそっちに行くからそこで待ってろ」と社長に言われて待ってました」
ブティックの袋を持ったはるかは、こう語った。
警部「(うぬぬ。2人のどちらかが犯人なのか)」
部下「警部。毛利探偵が到着しましたー」
警部「おぉ、待っていましたよ」
毛利「すまない。雪で道路がこんでて遅れたよ。さっそくだが、事件についてわかったことを教えていただきたい」
警部「じつは、、、、犯行現場がカクカクシカジカで、怨恨の疑いがカクカウシカジカです」
ハリセンボンの2人をちらりと横目で見る毛利探偵。
毛利「なるほど、一度現場を見てみたいのですがよろしいですかな」
警部「もちろんいいですとも。 おい、毛利探偵を現場に案内しろ」
部下「どうぞ、こちらです」
毛利「・・・・・・・・・・・・・なるほどここが犯行現場か」
警部・部下「(ドキドキ、ワクワク)」
毛利「謎はすべてとけた!」
「密室殺人事件」(後編)に続く
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