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2016年02月16日13:59

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選択ミス?:2/13 ビシュコフ/NYP マラ6

日中は家族と共に過ごし、夜に職場へ、の前にちょっとこっちへ。
ビシュコフの実演は確か2002年のベルリンフィル(ヴァントのブル6の筈が代打彼、曲目もチャイコ6に変更)、2008年のパリ来日公演のトリスタン。たしかそれだけだったと思う。霊感は乏しいが実直な音楽づくりをする職人、という印象。

それが今回は裏目に出たか。演奏に余計な情熱や汗を込めずに(本人は例によって汗まみれだろうが…)、マーラーの書き込んだ指示をひたすら丁寧に音にする。必要なことはスコアに全て書いてあると言わんばかりに。あの饒舌なスコアを見たらそりゃそう思うだろうし、一面では正しい。終楽章は余計なことを加えずに音に全てを語らせること位相当程度成功していた。

一方で、終楽章以外はそれだと不十分。少なくとも自分には、思いつめたもの、突き詰めたもののないマーラーはどうしても他人事、よそよそしいドラマに思えてくる。特に、終楽章ほど音楽が厚く書かれていない第1楽章。技術的にはこれより遥かに劣っても、ギリギリの精神状態まで迫ろうとあれやこれや必死だったベルティーニ/都響、アダム・フィッシャー/バンベルク、技術的には更に劣ったし全体としては成功とも言い切れないが最後の一撃は衝撃的だったペトレンコ/コーミシェ管らが結局は心の糧となっている。そういう志向を判りながらみすみすこれに時間と金を費やした自分の判断力を問う…。

今シーズンのマーラーの目ぼしい公演はドゥダメル/LAPOの3、MTT/SFSの大地、ハイティンク/NYPの9、ギルバート/NYPの大地、そしてYNS/フィラデルフィアの10。大地2つに地雷の香りがすること以外は、やはり確率的に行くべきなんだろう。だが、これらが偏屈な自分のマーラー愛にマッチするかどうか…

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