一昨日、11日の早朝…ほぼ徹夜で三重の海岸へ行ってきた。
2年前からお気に入りの紀伊長島方面は夜明け前に少し雲が出そうだったので、今回は鳥羽のパールロードから相差(おうさつ)町という場所の海岸へ初めて行ってみた。光害が有ったものの、滋賀県下より南東の空が暗くて条件は良かった。
国立天文台のサイトをチェックしていて、さすがに2月前半は早過ぎるかな?と思っていたけど、ギリギリで夜明け前に東の空へ上ったばかりの、銀河の中心側=夏の天の川が撮影出来た。
さすがDf。D7000とは別次元の写り♪14-24mm,f2.8レンズと組み合わせている事も良い結果に繋がったと思う。深夜と比べて微かに明るい空と光害の影響で、画質の調整に苦労した。とりあえず、今年初の夏の天の川なので良しとする。
自分の今までの経験から、夜明け前に濃い天の川を撮れる時間は日の出の1時間15〜20分ほど前まで。
人間の目で見る分にはまだ暗い夜の空であっても、高精度な機械の目は微かに明るくなった空を正確に写し出してしまう。撮ったばかりの明るい写真を見て初めて「確かに少し明るくなってきたかも…」と気付かされる。
この朝の日の出は三重県(津市)で06:45だそうで、5時25分以前の写真は辛うじて空が暗く、次の29分に撮影した写真から一気に空が明るくなり、明るい1等星を残して天の川が消え始めた。
Dfと同時にRX100でも試し撮り。フィルター無しで高解像撮影のDfに対して、RX100ではソフトフィルターとクロスフィルターを使用。かなりもや〜んとなってしまうのは仕方が無い代わりに、いて座、さそり座、金星、土星が分かり易く写った。
ソフトフィルターのみ↓
天体に詳しい人なら、夜明け前後の南〜南東の空にさそり座が上がり始めると、春が近いと感じるものらしい。
今はオリオン座=銀河の外側=冬の天の川が見頃の季節。20時頃に南の空にオリオン座が見える。このオリオン座が3時頃に西へ沈んで、さそり座が南東の空へ上り始める。太陽系の外の星=恒星は出没が1ヶ月で約2時間ずつ早く≒1日で約2分ずつ早くなり、1年後も同じに見える。ただ、雲が出ていれば星は見えないし、月の出没は1日で約53分ずつ遅くなり、翌年も同じ空が見られるとは限らないのが難しい。
1月1日の夜の失敗作以外、今年はまだオリオン座の方向の天の川を撮っていないのに、先に夏の天の川が撮れてしまうとは…ま、月の出のタイミングと天気の都合によるから、撮れる時に撮っておけばいいんやけどね。
現実は年度末で精神的に追い込まれるほど忙しい日が1ヶ月以上続くけど、穏やかな春が確実に近付いている事を感じてこの日は朝を迎えた。
でも、若くない。帰りは疲れたなぁ…(^^;
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