春立てり である 幾分暖かな一日 剪定は終ったけれど 今一度畠で 気になる枝を切って午前中は終る 母が針治療 わたしはその間にする事が出来て結構忙しい午后であった 明日は母の妹を連れてのドライブ 温泉に入って懐石料理を食べてくる 四千円をちょっと切る値段 部屋でゆっくり出来るのがいい
さて きょうも比較混んでいた茜屋迄のドライブ ほぼ五十分 ぢゃなくて四十分か 帰りは二十分 こんなに違ふ行きと帰り それでも夜の繁華街を歩くのは悪くなひ 急ぐとたった五分 のんびり歩いても七八分 夜の香りがする街大宮 相変わらずひとが多ひ
茜屋はわたしひとりの茜屋であった さいたま新聞を手に取ると 二人の客が訪れる 男性客二人 後ろを通るのでよく判らん 珈琲が提供されて 香りが辺りを包む 芳醇ないい香り 一口飲んでみる 熱い 淹れたては熱いに決まっている 再び目を紙面に落として暫く読んでいた やがて口のなかでハーモニーが奏でられて 一週間ぶりのその時が来た 贅沢な時間だ ふとカウンターの隅に あるヴォーカルのチラシが 昨年聞いた女性ヴォーカルの予定表 県内は終っていた 県外がひとつのこってゐるが 帰ることを考えると近場にしたひ 結構長く歌うので またホームページでも覗いてみるか
帰宅後 今宵の一枚へ シューベルト 交響曲三番と八番 ちょうどいまその八番が始まった 演奏は ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮は カルロス・クライバー SACDである 最近は超名盤になった感がある一枚
今宵はこれをゆっくり聞いて終ることにしよう あとは読書 北杜夫でも読むかな 真田太平記も魅力的だ
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