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2016年01月28日05:23

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「超論暴論」外論〜齢33で現役を退くのは、少々早い気もしたが、その思いを彼はブログで語る

 中日ドラゴンズで芽が出なかった土谷鉄平が、東北楽天ゴールデンイーグルスで活躍の場を求めて移籍したのが、ちょうど10年前の事であった。それから3年後に首位打者とベストナインに輝いた時が、彼にとっての野球人生のピークであったと思う。一昨年に後藤光尊とのトレードでオリックスバファローズに移った時は、誰もが「もうひと花咲かせる事ができるのか?」と思っていたかも知れないが、結果的には故障が相次ぎ、昨季も一軍ではわずか13試合で打率も.136に終わってしまう。結果的に期待を裏切った鉄平に球団は「終わった存在」とみなして戦力外を通告したが、首位打者とベストナインという「勲章」がありながらも他球団は背番号0のベテランには見向きもせず、ついにユニフォームを脱ぐ事を決心した。
 鉄平はブログで現在の心境を綴り、「ドラゴンズにイーグルス、そしてバファローズで15年もプレーしてきて大変な事も多かったが、その分選手としてだけではなく、人間としても成長する事ができたと思う。ファンの皆さんには多々期待を裏切ってしまったが、『いつでも応援されている』という事を胸に刻み、がんばってこれた」とファンへの感謝の念も含めて語っている。そのメッセージには両親に宛てた言葉もあり、「少し不満かも知れないが、このあたりで引退する事を許していただきたい。心配ばかり掛けていたが、何とか走り抜ける事ができ、怪物みたいな面々が日本各地から集まるプロ野球という世界で、人並み以上に野球を続ける事ができた。野球は終わったけど、これからも末永くよろしく」と育ててくれた親御さんへの感謝も忘れない。
 現時点ではまだ次に何をするのかはわからないが、鉄平は「いつまでもできる仕事ではないが、終わりがあれば始まりもある。プロ野球選手という夢から覚め、1人の社会人になった時、何を始め、今度は何を成し遂げる事ができるのか?今から少し楽しみになってきた」と語る。彼の場合は前述のように首位打者というタイトルを獲り、主力としてがんばってきた時期もあるので、ネット裏で野球を見る生活が個人的には似合っていると思う。
 齢33、現役を退くには少し早いかも知れないが、それは仕方あるまい。新たなる人生が土谷鉄平にとって良きものである事を願っている。

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