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2016年01月27日18:11

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「超論暴論」外論〜ロスタイムの劇的弾で、五輪切符を手にした!

 1対1のまま刻々と時間は進み、アディショナルタイムへと入る。ブラジル・リオデジャネイロ市で行われる夏季五輪のアジア最終予選を兼ねたアジアサッカー連盟(AFC) U-23選手権の準決勝日本代表対イラク代表戦、両チームに残された時間はわずかであり、誰もが延長戦への突入を予期し始めていた。しかし、サッカーの神さんはそこで劇的な幕切れが用意していた。何と川崎フロンターレのMF原川力が渾身の力で放った左足からのボレーシュートをゴールネットに突き刺したのである。
 この試合で先制したのは日本であった。26分にカウンターからアルビレックス新潟のFW鈴木武蔵が左サイドを抜け出し、ゴール前に送ったクロスをベルナーSCヤングボーイズでプレーするFW久保裕也が滑りながらのシュートで決める。しかし、敵のイラクもしぶといもので、前半終了間際にCKからイラクのシュートを鹿島アントラーズのGK櫛引が再三セーブするも、最後はアル・クウア・アル・ジャウウィーアのDFスアド・ナティク・ナジが頭で押し込んで同点に追い付かれ、後半はイラクのペースのままアディショナルタイムに突入した。
 冒頭に書いたように、アディショナルタイムで日本は「奇跡」とも言われるビッグプレーを演出する。右サイドからレッドブル・ザルツブルク南野拓実がクロスを放り込むとそれをジャウウィーアGKファバド・タリブ・ラヒムが弾き返す。そこにペナルティーエリアで待ち構えていた原川力がトラップして左足を振り抜き、値千金の決勝ゴールが生まれた。原川は「右からプレッシャーが来ていたのがわかったので、左に置いた。そこからは何も考えていない。『とりあえず枠に収めよう』と思って打った」と決勝ゴールについて語ったが、程なく試合終了のホイッスルが鳴り、日本は五輪出場の切符を手にしたのである。
 試合後、手倉森誠監督は「誰も書けないようなシナリオと幕切れであり、何よりも選手たちにとっての自信となるような結果。皆が幸せになって良かった」と語る。この世代、それまで主要大会でなぜか8強止まりでその評価は高くなかったが、この五輪への道での戦いで成長した事は間違いない。今まで以上に重圧のある舞台でありながら、その重圧を力に変えた事は大きく評価されて良いと思う。
 いよいよ決勝であるが、今度は長年の好敵手である韓国と当たる。こうなれば、そのライバルを破って頂点に立ってリオへ行きたい。それは日本イレブンも手倉森監督も同じ思いである。


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