｢超論暴論｣外論〜開幕戦が薄暮のナイトゲームとは珍しい!

　薄暮のナイトゲームというのは、夕七つから七つ半、現在で言えば夕刻の4時から5時に試合が始まる試合の事である。通常は夏場に行われる事が多く、屋外の球場を本拠地に持つパシフィック･リーグの球団、たとえば東北楽天ゴールデンイーグルスや千葉ロッテマリーンズ、そしてドーム球場ながらも外の気候の影響を受けやすい埼玉西武ライオンズの主催試合で設定されるが、このほど発表されたパ･リーグの詳細なる公式日程によれば、今季の東北楽天ゴールデンイーグルスの開幕戦は金曜日ながらも試合開始は4時という事になった。
　今季の開幕カードは3年前のレギュラーシーズンの順位を基に決められるが、この時はイーグルスがレギュラーシーズンを制し、対戦相手である福岡ソフトバンクホークスは4位であった事で、昨季日本シリーズを制したホークスはビジターでの開幕になる(ちなみに、本拠地の福岡ヤフオク!ドームは開幕シリーズの期間中は球場が空くので、その間の土曜日と日曜日にはももいろクローバーZのライブが行われる。5年前はキャナルシティで早見あかりを加えた6人でライブをやっていたのであるから、大出世と言えよう)。ヤフオクドームなら当然6時開始であるが、弥生の終わりの東北はまだまだ夜は寒く、それを考えれば4時の開始も仕方はなかろう。
　とは言え、四半世紀前までは開幕戦と言えば、デーゲームであった。それが試合数の増加などで開幕の時期が卯月の初めから弥生の終わりと1週間も前倒しになり、しかも開幕日が金曜日という平日とあらば、夜間の試合開始にせざるを得なくなるが、それでも薄暮のナイトゲームというのは珍しい。来季と再来年はイーグルスが低迷したためにビジターでの開幕となるが、今季仮にイーグルスがAクラスに入れば、3年後の開幕戦でまた薄暮のナイトゲームという事になる。
　今季は本拠地の楽天Koboスタジアム宮城が天然芝のフィールドに変わり、外野席も観覧車が設けられるなど、まさしく｢ボールパーク｣化する。新装オープンした球場を夕刻にお披露目するというのも良き事かも知れない。