久々に「映画」を観たような気分。
映像に出てくるものが一流品ばかり。
と言っても私は一流品がどういうものなのか、それがホンモノかどうか
もわかってはいないのですが。
でも、いかにもモノが良さそうな食器、家具、洋服などにかこまれた生活
って…
昔、こういうものをスクリーンで(特にヨーロッパ方面の映画で)観ては、夢を描いて
いたことを思い出しました。
主人公は爺さんです。
この爺さん、ただの爺さんではありません。
美術品の鑑定士として超一流であるだけでなく、オークションマスターとしても
著名な人物です。
しかし未婚です。
名画の中の女性(写真のようにたくさんありますが)、に囲まれて静かに過ごす
時間を何よりも至福の時としている…ちょっと寂しい人物です。
主人公が爺さんなところがミソです。
人生のほとんどの時間を美術品とともに過ごしてきた、というか、それだけに
全てをささげてきたような人物が、人生の最晩年に初めて生身の女性に恋を
した。
しかし、その女性がとてもミステリアスな設定です。
美しいです。
最後にはトンデモナイ結末が待っています。
ストーリーは話さない方がいいと思います。
とても不安定な展開で、通常なら途中でだれてしまいそうですが、作り込み
が素晴らしいので最後まで一気に観ちゃいます。
主人公、どこかで見た人かと思ったら、「英国王のスピーチ」のあの家庭教師
でした(ジェフリー・ラッシュ)。
今回も素晴らしい演技。
参りました。
2013年伊
☆☆☆
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