最近行ったコンサート

12.5　モーツアルト　清浄のコンチェルト
於：いずみホール

クラリネット協奏曲（クラリネット：ポール・メイエ）
ピアノ協奏曲27番（ピアノ：アンドレアスシュタイアー）
プラハ交響曲（メイエ指揮いずみシンフォニエッタ）

モーツアルト最晩年の傑作クラリネット協奏曲を生で聞きたくて行ってきました。
Ｋ622だから死の４つ前の曲ですが、死の影を全く感じさせない、清澄な明るさに感銘を受けました。
プラハ交響曲も大好きだけど、特に第１楽章はジュピター交響曲の最終楽章と並んで、対位法の妙が尽くされてる感じが解説を読んでいてなるほどと思いました。改めてモーツアルトという天才がこの世にいてくれたことに素直に感謝できた一夜でした。

1.13　イザベル・ファウスト　バッハ無伴奏ヴァイオリン・リサイタル
於：バロックザール

バッハのこの曲は独特の緊張感があります。なにか襟を正して聞かなければいけないけど・・・・でもそこには音楽のさまざまな魅力がすべてつまっている。曲はソナタ１番とパルティータ３，２番。最後はシャコンヌだけど、圧巻でした。吉田秀和がシャコンヌをヨーロッパ2000年の歴史を通じて最大の傑作のひとつと言っていたのも決して誇張ではないと実感。最後の音が消えた後、20秒くらい沈黙が続きましたが、バッハの名演奏家カール・リヒターがバッハの演奏後の拍手を好まなかったのが、すごくわかる気がしました。このホールは200人たらずのホールだけど、こういう空間で一流の演奏家による人類の遺産といえる傑作を東京以外で生で聴ける京都に感謝！