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2016年01月13日22:36

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「2015年度 私的ベスト20」

「2015年度 私的ベスト20」



1.薄氷の殺人 ’14 (中・香) ディアオ・イーナン

2.フォックスキャッチャー ’14 (米) ベネット・ミラー

3.恋人たち ’15 (日) 橋口亮輔

4.恐怖分子 ’86 (台) 楊徳昌(エドワード・ヤン)

5.悪党に粛清を ’14 (デンマーク・英・南ア) クリスチャン・レヴリング

6.プリデスティネーション ’14 (豪) マイケル&ピーター・スピエリッグ

7.黒衣の刺客 ’15 (台・中・香・仏) 侯孝賢(ホウ・シャオシェン)

8.エレナの惑い ’11 (露) アンドレイ・ズビャギンツェフ

9.味園ユニバース ’15 (日) 山下敦弘

10.アメリカン・ドリーマー 理想の代償 ’15 (米) J.C.チャンダー

11.Mammy/マミー ’14 (加) グザヴィエ・ドラン

12.ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女 ’14 (米) アナ・リリ・アミリプール

13.フレンチアルプスで起きたこと ’14 (瑞・デンマーク・仏・ノルウェー) リューベン・オストルンド

14.追憶と、踊りながら ’14 (英) ホン・カウ

15.奪還者 ’13 (豪・米) デヴィッド・ミショッド

16.野火 ’15 (日) 塚本晋也

17.アクトレス 〜女たちの舞台〜 ’14 (仏・独・スイス) オリヴィエ・アサイヤス

18.コングレス未来学会議 ’13 (イスラエル・独・波蘭・ルクセンブルグ・仏・ベルギー) アリ・フォルマン

19.0.5ミリ ’13 (日) 安藤桃子

20.独裁者と小さな孫 ’14 (ジョージア・仏・英・独) モフセン・マフマルバフ





選外:バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) ’15 (米)
               アレハンドロ・ゴンザレス・イリャニトゥ

   岸辺の旅 ’15 (日) 黒沢清

   コードネームは孫中山 ’14 (台) イー・ツーイェン

   ドローン・オブ・ウォー ’14 (米) アンドリュー・ニコル





1.「薄氷の殺人」

  画にやられ 色味にやられ ラストにやられ…何より寒さにやられた映画。
  どうでもいいけど 波留ってグイ・ルンメイに似てません?(笑)


2.「フォックスキャッチャー」 (2/20)

  スポーツの世界って清潔で爽快なイメージがあるけど、実はドロドロなのかも…。
  で、男の鬱屈やコンプレクスって女より手に負えないのかも…。


3.「恋人たち」

  橋口亮輔7年ぶりの新作。
  ほぼ素人の無名の俳優たち―という仕掛けが映画を決めていると思う。
  生きて、息をしていることが苦しい―そういう人間たちの物語。


4.「恐怖分子」 (5/6)

  リバイバルの中からどれか1本…と思ってこれを。
  楊徳昌 長編3作目。都市生活者の“孤独の風景”が描かれる。傑作。


5.「悪党に粛清を」 (7/2 短評)

  デンマーク人監督が南アで撮った正統派西部劇。
  ちゃんとエンタメも入れるぞ!(笑)


6.「プリデスティネーション」 (3/4)

  昨年観たSF映画の中で一番面白かった!
  サラ・スヌークって女優のファンになったよ。


7.「黒衣の刺客」 (10/1)

  侯孝賢の新作。一応“武侠もの”だけどお話を読む作品ではなくて
  めちゃくちゃ映像が美しい映画。


8.「エレナの惑い」 (12/8)

  ズビャギンツェフは「裁かれるは善人のみ」が新作だけれど
  感想を書いてないのでこちらを。
  「ヴェラの祈り」が「父、帰る」寄りだとすると
  こちらが「裁かれるは〜」に近い…という印象だったので。


9.「味園ユニバース 」(2/17)

  山下敦弘の新作。渋谷すばるなるアイドルの存在をを知った映画。
  ベタな設定・内容だけどそれが大阪の街にハマって 画にシビレる。

 
10.「アメリカン・ドリーマー 理想の代償」 (10/15)

  アメリカが映画で自らを検証する力ってすごいなぁ…と感心する映画。
  ジェシカ・チャスティンの芝居にシビレましょう!


11.「Mammy/マミー」

  ADHDの息子と母の物語。ドランの痛さはホンモノ。
  “愛と自由を希求する”とはこういうことなのです。


12.「ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女」 (9/28)

  アメリカ製作、ペルシャ語のヴァンパイア映画。
  ボーダー柄のシャツにチャドルを纏った吸血鬼少女とデブ猫が
  カッコいい画になっています。好き♪


13.「フレンチアルプスで起きたこと」

  スウェーデン人監督が撮ったハネケを思い出させる気持ち悪い映画。
  夫婦や家族の関係が軋みながら壊れて行く予兆にゾクゾクします。


14.「追憶と、踊りながら」

  カンボジア出身のホン・カウ初監督作品。
  オリジナルストーリーだが 純文学の香り高い美しい物語。
  13.の正反対の映画。口直しに(笑)。


15.「奪還者」(8/3 短評)

  マッドマックスの代わりに選んだ1本。
  世界経済崩壊後の世紀末アクション。面白いより暗いぞ!


16.「野火」

  塚本晋也版「野火」は市川崑版の洗練はない。というか
  市川崑版が理性的で洗練されていたのだと解かった。


17.「アクトレス〜女たちの舞台〜」 (11/18)

  非常に手の込んだアタマのいい脚本を愉しむ映画。
  肌の会わない人には全然面白くないと思う。


18.「コングレス未来学会議」 (12/17)

  スタニスワフ・レム原作のSF。アニメ半分実写半分。
  思惟太はアリ・フォルマン監督の原作理解が好き ♡


19.「0.5ミリ」 (2/14)

  安藤サクラは「百円の恋」とこちらとどうしようか迷ったけれど
  桃子が撮ったサクラということで。


20.「独裁者と小さな孫」

  マフマルバフ、世界に憤ってるな!というのがよく解かる映画。
  正しいことを言い続けることは徒労ではないのだ…。



選外 : 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
     
     フェリーニ「81/2 」とカサヴェテス「オープニング・ナイト」を足して
     2で割って、現今の映画への憤りを振りかけた
     知的笑いに満ちた映画。


    「岸辺の旅」

    黒沢清の新作。カンヌある視点部門 監督賞受賞作。
    幽霊というか…見えないものたちのお話。深津絵里の映画。


    「コードネームは孫中山」

    アジアフォーカスで観たんですが、昨年観た映画の中で一番笑った映画。
    そのまま黙っているのはもったいないのでお知らせしておきます。
    ブルーレイが出たら観てね! 絶対笑えるから!


    「ドローン・オブ・ウォー」 (10/25)

    「アメリカン・スナイパー」とセットで観るべき映画。
    壊れる…というより滅んで行く兵士の物語。




漸く「ベスト20」をアップできます。やれやれ。
1位に選びながら感想文がない…というていたらく。とほほ。
邦画1位の感想文もない…という恥ずかしさ。むむむ…。

それはさておき
アニメが一つも入らなかったな…。
2次選考には「リトルウィッチ・アカデミア 魔法仕掛けのパレード」が残ってた。
「百日紅」は優れたアニメだと思うけど、
思惟太的には杏の声がダメだったんで評価が下がっちゃった。
他に「花とアリス殺人事件」「バケモノの子」なんか1次選考に上がってました。

邦画では
松居大悟「ワンダフルワールドエンド」「私たちのハァハァ」の2本入った。
本広克行「幕が上がる」も入れたかったかなー。
園子温,SABU,中村義洋,是枝裕和,原田眞人,押井守…等々
実力者の作品は残らなかった。
映画祭で逢った「ミンヨン倍音の法則」の佐々木昭一郎は
めちゃくちゃ面白いおじさんだった!
デカい劇場の音響環境で観てみたいから映画祭参加したんだって(笑)。
NHK BSの特集放送を解説した佐藤忠雄をボロクソ言ってたし(笑)。
「この国の空」「FOUJITA」も選びたかった。

洋画は
普通にいい…ってのが抜け落ちちゃうんですよね。
「おみおくりの作法」とか「はじまりのうた」とか「パリ3区の遺産相続人」とか…
ちょっとクセのある
「余命90分の男」とか「ブルー・リベンジ」とか「ハッピーボイスキラー」とか
「インヒアレント・ヴァイス」とか「人生スイッチ」とか…
アート系では
「ターナー 光に愛を求めて」「雪の轍」「さよなら人類」「約束の地」なんか…
エンタメでは
「セッション」「ラン・オールナイト」「誘拐の掟」「カンフー・ジャングル」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」なんかも…。

2015年 鑑賞数345本から「ベスト20」を選ぶというのは
思惟太には、
「ベスト20」が何か?より
選ぶために作品を振り返る…のが楽しいんだと思います。

さぁ、今年はどんな作品と出会えるかなー♪
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