アクロス！　交り合う伝承

【TRPG感想】
先日は自分がGMのアリアンロッド2E(注1)でした。

2016年の目標に掲げた「キャンペーン1本終わらせる」のために、まずは始めてみました。

そしたらなにやら大変なことに……。
さあ、これたためるのか？
がんばってこー。

◆キャラクター紹介
■名前(PL名):ミントス(青海)
性別/年齢/種族:女/外見24歳/ディーバ
クラス:ウォーリア/ダンサー
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら
http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=391

データ的には鉄板な回避型ウォーリア。
ただディーバの特徴で器用が必ずしも高くない(苦笑)。
まあでも戦闘で苦労したのはだいぶダイス目のせいかなー。

ロール的特徴:
ハーフエルダナーンと偽っているが、その正体は数千年生きるエルダの生き残り。
かつて傲慢にも天に唾吐き滅亡したエルダ。
その中で、その欲望を剣として体外に排出したために生き残った、らしい。

そのとき生みだした伝承武具「ミンティア」を持って今も戦う剣士である。

その他:
以前アリアンの超上級キャンペーンでも大活躍してくれた青海さんです。
今度もよろしくお願いいたします。

■名前(PL名):コタロー(ムク)
性別/年齢/種族:男/2歳/ベスティア(カニス)
クラス:メイジ/ニンジャ
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?id=393
これまた鉄板の風メイジ。
ただダメージダイスが低かったのが……。

伝承武具は「風伯煙布」。
忍犬の里「風走りの里」の「柴影」の義理の息子。
魔法をあてた相手を5m移動させるという能力で戦場をかき回す。
かなり有効に働いてました。

ロール的特徴:
青い毛並みを持つ1mの犬。
シベリアンハスキーとかああいうイケメン系の犬らしい。
2歳ですが、人間換算は17歳か？
やんちゃなわんぱく少年的なロールプレイでした。
今回は終盤気弱なロールプレイが入ったりと没入度はなかなか。
これからも期待してます。

しかしあれだな、忍びの里の長の義理の息子とか。
設定の空白すごいな(笑)。

その他:
アリアンロッドはちょこちょこやっている気がしていたけれど、キャンペーンは初めてというムクさんです。
彼の人外好きは前から知っていましたので、まあ予想の範囲内かと。
これから活躍を期待します。

■名前(PL名):マリー・カーン(TS)
性別/年齢/種族:女/享年14歳？/レムレス
クラス:アコライト/バーサーカー
ゲーム的特徴:
WEBキャラシーはこちら。
http://www13.atpages.jp/phirosu/chara.php?mode=save&id=397

キャラメイク時に紆余曲折を経た結果、アコライトバーサーカーなんて突飛な組み合わせに(遠い目)。
ただまあ、パッシブで攻撃力が上がる狂戦士状態は確かに効果は高いが、アコライトがリアクション捨てて大丈夫かー。

伝承武具は「サイコハンターボウ」。
範囲攻撃能力を持つ弓ですが、演出でふわふわ浮かぶ玉からビームが出る仕様に。
これは一体何だ。魔法か、錬金術か、それとも異界の超技術なのか(笑)。

とはいえ、命中が低いのをフェイトで無理矢理補う「当たれば強い」感じでした。
命中が改善されるのか、ダメージをさらに上げるのか、支援方向に延びるのか。
成長によってずいぶん色が変わりそうなキャラでした。

ロール的特徴:
数千年前にエルダに作られた武器サイコハンターボウ。
その持ち主として数多の大軍を相手に戦ったマリー。
しかし彼女は惜しくも命を落としてしまった。
そして現代、サイコハンターボウに宿った彼女の怨念が武器に宿って復活したのがレムレスとしての彼女だ。

本体は空中に浮遊する3つの玉(注2)。
そこからホログラムのように立体映像を投影している。
だがそこは古代エルダの不思議技術で触ったりすることもできるのだ！

前世の記憶は定かではないが、ふと目に着いた仲間に
「あなたは、わたしと共に戦った○○ではないか？」
「頑張って、以前のあなたはもっと勇猛に戦っていたはず！」
と声をかける。

……お、おう、濃いキャラ来たなぁ(苦笑)。

その他:
というわけでTSさんです。
今回もよろしくお願いします。

ロールプレイはそのうち収束すると言ってましたが……本当に収束するんだろうなぁ？！(笑)

◆粗筋
今回のキャンペーンのテーマは「伝承武具」と「キャラメイクファースト」。
伝承武具は最新のサプリメント「アイテムガイド2」で導入された、様々な伝説を持ちPCと共に成長する武器です。
キャラメイクファーストというのは、シナリオを考えてからそれに合わせるのと逆に、まずPCを作ってもらってから、その設定に合わせてシナリオを考える方法。

さて、そんなわけで第1回はシンプルなギルマン退治をお願いしたところ、大変な事件に発展していきそうな気配が……。

■オープニング
正体を隠したエルダのミントス。
修行中の忍者犬のコタロー。
古代オーパーツに宿った幽霊のマリー。

3人はディアスロンドの神殿で巡り合います。

マリー「魔を討ち滅ぼすため、わたしたちは巡り合う運命だったのです！」
コタロー「修行っすよ修行。なんか依頼ないっすか？」
ミントス「あらあら、まあ、強そうなお二人がいれば大丈夫ですかねぇ〜」

依頼をされたギルマン退治のために村に行くと、なにやら娘が人質にとられているとのこと。
一行はギルマンの巣に向かいます。

■ミドル
今回はキャラメイクと設定を考えるのがメインということで、セッションはミニサイズ。
ミドルフェイズは戦闘1回とFS判定1回ですぱっと終わりにしました。

まあそれでも「もうすぐ満潮の時間で、FS判定に失敗するとクライマックスがプール状態になる」とかギミックを仕込んだりして十分楽しみましたが。

あ、そうそう、オープニングの妄言の結果、PCたちの伝承武具には七曜の古代エルダ文字(注3)が刻まれていることになりました。

ミントスの持つミンティアには「日」。
コタローの持つ風伯煙布には「木」。
マリーの持つサイコハンターボウには「月」の文字が。

■クライマックス
洞窟の最奥でギルマン親分が人質の女の子を盾にして待っていました。

親分「お前ら動くなよ、先生、お願いします！」

ぬらりと現れた袴をはいたギルマン。
その腰には「水」の文字が刻まれた刀が。

マリー「は、その武具は、あなたはまさかガラ・ティーン？！」
ミントス「そんなわけないでしょ」
コタロー「この姉ちゃんの言うことは気にしないでくれよ」
カジキ「拙者の名はカジキ。ギルマンのサムライでゴザルギョ」

カジキは親分の手から娘を解放すると言います。

カジキ「拙者は卑怯な戦いは好まないでゴザルギョ」
マリー「やはり、その正々堂々とした戦い！　なぜあなたがギルマンなんかに手を貸すの？！」
コタロー「そりゃあ、あいつもギルマンだからだぜ」
ミントス「そうよねぇ」
カジキ「ふむ、そなたたちもその武器を持っているが、ばらばらに持っているとは、本当の使い道を知らぬと見える」
マリー「何か知っているの？！」
コタロー「どういうことだ？」
ミントス「さあ〜？」
親分「あのー、そろそろ」
カジキ「そうだな。では、いざ、真剣勝負っ！」

ということで戦闘開始です。
ちなみにこの「水」の文字が刻まれた伝承武具は「活性丸」という刀です。
完全ランダムで作りましたが、回復魔法や回復アイテムを強化する効果を持ちました。
その武器を生かすために通常の冒険者と同じルールで作られたカジキさん。
ウォーリア/バイキング/サムライで、《イートザミート》で回復しつつダメージを上げる戦法でした。

開幕はマリーのフェイトを突っ込んだ攻撃で雑魚が吹き飛んだりしてPC優勢だったものの……。
カジキの攻撃がなんとクリティカルしてミントスに大ダメージを与えて蘇生を早々に切ることに。
その後も、ここぞという攻撃をGMがクリティカルで回避してしまったり……。

ミントスが倒れ、マリーが倒れ、そして残ったコタローのダメージが……。

コタロー「(ころころ)く、2Dで4！」
GM「よっし、2残った！」
コタロー「でも、1マス後ろに下がってもらうっす！」
GM「ぐぬぬ、次こっちの番？　イートザミートで(ころころ)1Dで6出たから9回復」
GM「でも、コタローの逃げ撃ちのおかげで届かないので、
コタロー「もう一度、風遁の術！　(ころころ)くう、2Dで4orz」
GM「ああ、また2残った」
コタロー「でも1マス下がってもらうっす！」

そんなやりとりが、多分合計3回(遠い目)。
それ以前のダメージが2点だけ多かったり、
コタローの2Dの出目が少しだけ良かったり、
GMのにくの回復量がちょっと悪かったら、
……この結果は覆ったでしょう。
ただ、ついに洞窟の隅まで追い込まれたコタローにカジキが迫ります。

カジキ「お前たちはよく戦った。しかし、それまでだ」

■エンディング
ギルマンたちはPCたちも人質にして村を占領。
村人たちは解放されたPCたちと娘を連れてほうほうの体で逃げ出した形に。

村長「ギルマンたちは土地だけが目当てだったのですじゃ」
村長「幸い、死人は出ていない。あなたたちも無事でした」
村長「まだ、わたしたちは生きていけます(遠い目)」
父親「娘を助けてくれてありがとうございました」

満身創痍のPCたちは、手に持てる荷物だけを持って逃げる村人たちを見送ります。
当然、PCたちの伝承武具はカジキに奪われてしまいました。

◆反省と考察
ロール:4点
ゲーム:2点
ストーリー:3点
ボーナス:4点

ロールはTRPG団の面子でPL3人だし、低いわけがない。
ゲームはやっぱ全滅しちゃったのがねぇ。
全滅が即、悪ではないが、さすがにキャンペーン第一話で全滅は一瞬……いや数分頭が真っ白になったわ(苦笑)。
TSさんを始め、PLたちのフォローのおかげでなんとか終えることができましたが……。
ストーリーは、どんなPCが来てもいいように組んでいたので普通。
ボーナスは、一応新キャンペーン開始ってことで4点。

○良かった点
・新キャンペーン開始
・みんなのフォローが優しい。

〇悪かった点
・全滅したときの対応とか考えてなかったなあ。

個別解説！

・新キャンペーン開始。
説明不要。いきなり全滅したが。まあこういうキャンペーンもありだよね。
……未来に笑って話せるようにきちんと終わらせられるように頑張ろう。

・みんなのフォローが優しい。
クライマックスフェイズの最後、GMは久々に頭が真っ白になった。
元々、事前設定を作らず無難に終わらせるはずの第1回が大変なことになってしまい、次にどうするかで頭がいっぱいだった。
多分、外から見たらショックでフリーズしたみたいに見えていたのだろう。
PLのみんなが
「ダイス目悪かったから仕方ない」
「全滅から始まるキャンペーンとか斬新」
「次は武器奪還か？」
と声をかけてくれた。
おかげで考えがまとまってきてフリーズから回復できた。
優しいPLに囲まれてフィロスは幸せだなぁ。

・全滅したときの対応とか考えてなかったなあ。
完全に即興である。
一応万が一を考えてギルマンたちがPCを殺さない理由(注4)は作っておいたけど、具体的には考えていなかった。
レベル1が最も危険だとわかっていたのに、想定不足であったorz



はい。
というわけでなんとキャンペーン第1回でPC全滅のスタートとなりました！(汗)
しかも、曰くつきの武器を持ってるわけだから、敵もそれを奪わないわけにはいかず。
ろくに手持ちの金もないから新しい武器を買うのも大変と。
大変な感じに。

PCを見ると、なぜか相談せずに作ったのにディーバ、ベスティア、レムレスとスキルガイド2の新種族が揃いました。
新しいデータを使いたいというゲーマーの性のなせる業か。
設定的には、エルダの生き残り、謎の忍者犬の長の義理の息子、エルダの作った武器にとりついた幽霊と一癖二癖もある連中です(笑)。
彼らが持つ伝承武具に刻まれた文字の秘密とは？
カジキが言った武器の本当の使い方とは？

課題は山積みで全てこれから考えることですが、うまくまとめられるように頑張っていきましょー。