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2016年01月06日21:31

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海街diary

マンガの原作からすると、映画にするのが難しいだろうなあ、と
思っていましたが…

「なるほど、こういう風にまとめたか…」と唸りました。


原作マンガのファンなので、これは実写映画にするのは難しいだろう
なあと危惧しておりまして、巷の評価も結構わかれていたようなのも
あって、少し観るまでに時間がかかってしまいました。


まず言えるのは、映画の方は説明的な要素は一切、潔ぎよく(つか、
よすぎるくらい)説明を省略していました(笑)。


原作を知らずに観る人は、この家族の事情がわかるのだろうか?
と、少し心配になるぐらい簡素化しています。


でも、映画全体の空気を作るためにあえてそのようにしているのが
よ〜くわかります。


映画の主題も家族と亡き父親に軸足をどっかり据えて、原作にある
すずちゃんの青春ストーリーについては完全にノータッチ。

今回は、それでよかったと思います。


役者さんが豪華です。

綺麗な(かわいい)女優さん総出演の女優版エクスペンタブルズ(笑)
と言う風に楽しむことができる作品ではないでしょうか。


しかし是枝さんの独特の詩情あふれる映像美が素晴らしく、音楽ととても
マッチしていて癒しのひと時を過ごせる作品でもありました。


脇役を含めた俳優陣で印象的だったのは順に

1.大竹しのぶ
2.綾瀬はるか
3.風吹じゅん
4.リリーフランキー
5.夏帆
6.長澤まさみ
7.広瀬すず


私は、すずちゃんのファンなのですが、役柄設定が中学生で女子サッカーの
名選手というところに、どうしてもムリがあるので順位が下がっちゃいました。


綾瀬はるかは、実際のおとぼけキャラを知っているので、このような常時眉間
にしわを寄せているしっかり者のキャリアウーマン役ができるのを見ると「やっぱ
女優ってすごいなあ…」と感心します。


大竹しのぶの女優としての存在感の確かさを改めて認識できました。
原作の微妙な難しい役柄をさらりと見事に演じていました。


ひとつだけ気になった点がありました。

原作ファンとしては、父親の葬儀をした田舎町の山頂で、降り注ぐようなセミの
泣き声の中で、すずが号泣するシーンが無かったのが実に残念です。

あの場面は、マンガを何度読んでも涙が出るので、そこが映像化されなかったこと
が全く残念でしかたありません。


2015年
☆☆☆

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