正月3が日が明けた月曜日、埼玉西武ライオンズの若獅子寮に新人選択会議=ドラフト会議で指名されて入団した新人4人が入寮した。中でも注目なのは6位で指名され、東北学院大学から入った右腕の本田圭佑であるが、サッカー日本代表でイタリアセリエAのACミランのFWと同姓同名という事で、本家の背番号4が入ったサッカー日本代表のレプリカユニフォームを持参しての入寮であったという。
ファッションが注目される本家とは違い、濃紺のスーツとネクタイ姿という落ち着いた装いでの入寮となったこちらの本田は、｢本田さんと同じ姓名のおかげで、僕を知っていただける機会がある。少しでも本田さんに追い付けるようにやっていきたい｣と表情を引き締めるが、持ってきたユニフォームの背番号4の周りには母校である東北学院高校野球部の仲間たちからびっしりとメッセージが書き込まれていた。｢驚き申したが、良き贈り物になったと思う。寮の部屋に飾っておきたい｣と語るそのユニフォームのメッセージには｢フェアプレーを守れ｣とか｢壁にぶつかったら自分たちに連絡しろ｣などたくさんの激励を持参が入っていたというから、友人とはありがたい。
仙台六大学リーグでは通算15勝7敗の成績を残し、179cm、82�圓里箸い�身体から、最速147Km/hのキレのあるストレートを投げ込み、無回転のチェンジアップで相手打者を翻弄する右腕は、大学の先輩である岸孝之を目標にしているが、球団側も｢岸に並ぶ素材になる｣という期待を持つ。昨季はライオンズの二軍との交流戦に登板して森友哉を無安打に封じ込めた他、リーグ戦でも対宮城教育大学戦で6回参考記録ながら無安打無得点を記録するなど実力の片鱗を見せている本田であるが、順調にいけば将来的には本家を超える活躍を見せる可能性もある。
個人的には強烈な投手返しのライナーを思い切り蹴飛ばし、その打球を捕球するという芸当を見せてほしいと思う。それができれば、ファンも｢本家に近付いた｣と大喝采になる事は間違いないが、まずは野球で結果を残す事が肝要である。即戦力の期待がかかる｢獅子の本田圭佑｣にはまず2桁の白星を挙げてほしい。
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