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2015年12月26日23:44

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映画「バタリアン」

紹介文にはなぜかいつもホラーコメディと書かれる本作。
笑えるシーンなんかひとつもないのに。不思議。
しかし終わり方はすごく痛快だ。痛快すぎて背筋が寒くなるぐらい。
もともとわたしは向こうの(アメリカンな)コメディは理解できないので、コメディだよ、と言うのであれば大人しく従うのみ。
楽しい映画なのは間違いはないし、ゾンビ映画の教科書のような作品でもある。
原題は「リターンオブザリビングデッド」。あの「ナイトオブザリビングデッド」をパロッていて、セリフも同作の内容を揶揄するものが出てくる。
とはいえそれだけのことで、本作を「コメディ映画だよ。」と言って紹介する勇気は私にはない。
もし私が誰かにそう紹介されたら正気を疑うだろう。もしくは正気を失ってしまうかもしれない。
アベレージな日本人なら、内容を見て吐き気をもよおすだろう。ゾンビホラーだから。そして救いが全くないから。

舞台はアメリカ地方都市の郊外。
ゾンビ映画の定番。沢山の人をエキストラに雇えないけど、適度に人がいないと話にならないからしようがない。
そこに標本屋さんがある。社長社員バイトの3人しか働いてないザ・中小企業。
その昔に誤配されてきた軍用ドラム缶を間違って開けちゃうダメ社員。
吹き出したゾンビガスのせいで死体が蘇って大暴れ。3人がかりで取り押さえてバラバラにするけど、死んでくれない。
仕方なく近所の火葬場に頼んで、焼いてもらうことに。
焼いた煙が雨雲に作用して豪雨。雨が染み込んだ墓場の死体がドシドシ生き返ってくる。
ガスを吸い込んだ社員とバイトが体調不良。救急隊員から「もう死んでますよ」と言われる一幕。
その救急隊員も死体たちにガリガリ襲われ、あっという間に周りは死体たちに取り囲まれてしまう。
しかたない。ドラム缶に記してあった軍の緊急番号に電話してたすけてもらうことに。
軍の動きは迅速だった。こんなこともあろうかと用意していた長距離砲で、連絡してきた一帯を吹き飛ばしたのだ。
キノコ雲から雨雲、そして再びの豪雨のシーンを見せながらエンディング。

本作に出てくるゾンビの特徴
1)何をしても死なない
2)脳みそだけを食べる
3)走る
4)しゃべる
5)脳みそを食べられてもバタリアンにはならない。
3と4は同じことを言っていて、人間のように行動する、ということなのだ。あぁもぅ絶望しか湧いてこない。

ちなみに2では高圧電流で倒せることが判明。
3では自傷バタリアンが出てきたり、軍事利用が研究されたり、のちの「バイオハザード」につながってたり、そうでもなかったり。
でもやっぱり1の絶望感に勝るものなしです。
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