年末に東北へ　２

終着駅の新庄まで乗り通すと、ここからは、山形新幹線でなく、陸羽東線「リゾートみのり」へ。


ＪＲ東日本のリゾートトレインはここ数年で集中的に投入されたせいか、列車毎の個性には欠けます。この「みのり」も長野県を「リゾートびゅうふるさと」と内装はよく似ています。
乗ってきた「最上川」からの乗り継ぎ客も多く、ＪＲ東日本がモデルルートに設定していそうです。車内は８割くらいの乗車率。


展望スペースでしばらく前方を見入ったり、車内販売の福島の桃を使った酎ハイなど飲むと、特にイベントがある訳でもないですけど、楽しく過ごせます。沿線は温泉名の付く駅が多いのですけど、有名な鳴子温泉以外は殆ど人の下車はなく、せっかくのリゾートトレインをもっと地元で生かす工夫が欲しい感じがしました。


こうして延々と迂回するルートで、約12時間かけて目的地仙台に着きました。

もうすっかり日は暮れていますので、まずは宿泊先になる「東横イン」にチェックイン。


この地を目指した一番の目的は、30回目を迎える「仙台光のページェント」というイルミネーションです。仙台駅から徒歩で20分ほど歩くと、中央分離帯などの欅の木に、60万個ＬＥＤ照明の装飾が施されています。イルミネーションは、白、青色系統の寒色系が流行りのように思いますが、ここは暖色系です。

19:00、20:00などの正時にはスターライトウィンクと称される、灯りがいっせいに消され、1分後に再点灯という演出や、60万個の電球のうちのたった1個のみがピンク色になっているなど工夫がされています。


このピンクの電球を見つけると幸せになれるという言い伝えがあり、もう開催から何日か経過しているのでけっこう知れ渡り、私は見つけられましたが、たった1個なので、場所を指さしたりされても、見えない方もけっこういました。フォトの真ん中あたりに小さく見えるピンクの灯りがそうですがわかるでしょうか。

会場にはビールキリンビールが売店を出しており、この中は暖房もされていますが、どちらかというとホットワイン、熱燗が合うでしょうね。


ピンク電球を見つけるなどしたので、1時間あまり過ごした後は、気温が下がった街を仙台駅方向に戻ると、途中で牛タンの「利久」が店内でも待ちだけで入店できました。
なぜか仙台名物とされ、牛タンには麦飯、テールスープと漬物という構成はどこも同じなのが不思議です。


この利久は、あちこちに支店を構えていますが、味はやはりいいのでしょう。見かけるお店はどこも混んでいますから運がいいと思います。肉厚のタン、ねぎの香りと合うテールスープと味も上々で、満足してホテルに帰ることができました。

朝1番で松本を発ち、6本の列車を乗り継ぎ、昼・夕食共に当たり、そしてイルミネーションに満足できたので、いい日と言えるでしょう。