今日の出来事：１７９８年−第二次対仏大同盟結成、１８５４年−安政大地震「寅の大変」：安政南海地震、１９１４年−第一次世界大戦：クリスマス休戦、２００６年−ディープインパクトが有馬記念を制し、７冠を達成して引退
今日は、第二次対仏大同盟結成です。第二次対仏大同盟は、フランスの勢力拡大を脅威と感じたヨーロッパ諸国が、フランスに対抗するために結成した同盟です。１７９８年、「イタリア遠征」を終えたナポレオン・ボナパルトは、イギリスとインドの連絡を断つため「エジプト遠征」に乗り出しました。オスマン帝国を相手の陸戦では勝利しましたが、「ナイルの海戦」でフランス艦隊はホレーショ・ネルソンが率いるイギリス艦隊に敗北しまいた。これにより、ナポレオンはエジプトから動く事が出来なくなりました。ナポレオンの不在を好機と見た諸国は、１２月２４日、「第二次対仏大同盟」を結成し、フランスへの攻撃を開始しました。「第二次対仏大同盟」に参加した国は、オーストリア・ グレートブリテンおよびアイルランド連合王国（イギリス）・ロシア帝国・オスマン帝国です。１７９９年、北イタリアではオーストリア軍の攻勢にフランス軍が押されていました。ロシアの元帥・スヴォーロフの加入によってフランス軍はさらに劣勢に立たされ、イタリア方面軍司令官・モローはジェノヴァまで後退しました。ライン方面ではカール大公が率いるオーストリア軍と、ライン方面軍司令官・ジュールダンが率いるフランス軍が衝突し、「シュトックアッハの戦い」でオーストリア軍が勝利しました。これにより、ジュールダンは解任されてマッセナが新司令官となりました。これ以降、ラインでは対峙が続きました。スイス（ヘルヴェティア共和国）ではロシア・オーストリア同盟軍とフランス軍が一進一退の攻防を続けていました。９月２５日、マッセナは「第二次チューリッヒの戦い」で同盟軍を破り、ロシア軍をスイスから退却させました。ロシアは翌年にフランスと和平を結び、同盟から脱落しました。この年の末、ナポレオンはエジプトからフランスへ帰還し、「ブリュメール１８日のクーデター」によって第一執政となり政権を握りました。ナポレオンはフランス軍を再編し、ジュネーヴに軍を集結させました。１８００年５月、３万７０００を率いてグラン・サン・ベルナール峠を越え北イタリアへ進出しました。その頃、オーストリア軍はジェノヴァに籠城するマッセナ指揮下のフランス軍部隊を攻囲中でした。ナポレオンはオーストリア軍の背後に出てミラノとパヴィアを占領しますが、ジェノヴァのフランス軍部隊は限界に達して６月４日に開城しました。その後、オーストリア軍主力はトリノに集結しました。フランス軍によって退路を遮断される形となったオーストリア軍司令官・メラスは、東進を決意しました。６月１４日、両軍はアレッサンドリア近郊のマレンゴで遭遇戦となりました。この「マレンゴの戦い」でフランス軍は窮地に追い込まれますが、ドゼーの別働隊が増援に駆けつけると逆襲に成功します。しかし、勝利と引き換えにドゼーは命を落としました。ライン方面では、イタリア方面軍司令官からライン方面軍司令官となったモローが、６月１９日の「ホッホシュタットの戦い」でオーストリア軍に勝利し、ミュンヘンまで迫りました。フランスとオーストリアは７月１５日に休戦に入りました。この間に講和の話し合いが持たれましたが、交渉は不成立に終わりました。しかし、１１月１３日に休戦期限が切れ、再び両軍は戦闘を開始しました。モローは攻撃を再開し、１２月３日の「ホーエンリンデンの戦い」でオーストリア軍に決定的な打撃を与えました。ここでオーストリアは継戦意欲を喪失し、講和に向けて話し合いが開始されました。１８０１年２月９日、「リュネヴィルの和約」が締結されました。オーストリアは、イタリアとネーデルランドに建国されたフランスの衛星国を承認し、フランスのラインラント領有も認めました。この時点で「第二次対仏大同盟」は崩壊し、再びイギリスのみが交戦を続ける事となりました。そのイギリスも、１８０２年３月２７日、フランスと「アミアンの和約」を締結して講和します。
次に、安政大地震「寅の大変」：安政南海地震です。安政南海地震は、１８５４年１２月２４日１６時〜１７時に発生した南海地震です。約３２時間前に発生した「安政東海地震」と共に一連の東海・東南海・南海連動型地震で、「寅の大変」と呼ばれました。紀伊半島から四国沖を震源とする巨大地震で、フィリピン海プレートがユーラシアプレート下に沈み込む南海トラフ沿いで起きた海溝型地震です。当日、土佐は小春日和の快晴で、高知城下は南川原で相撲巡業があり、見物客が群集をなすところに地震が襲いました。被害は中部地方から九州地方へ及び、２つの巨大地震が重なった近畿地方では「安政東海地震」の被害と明確に区別ができません。紀伊半島以西では東海地震よりさらに激しい津波が襲来し、波高は串本１５ｍ、宍喰５〜６ｍ、室戸３．３ｍ、種崎１１ｍ、久礼で１６．１ｍに達しました。倒壊数万軒、約１万人が死亡したと言われています。「安政南海地震」は、前日の「安政東海地震」の連動地震でした。さらに、この地震の約４０時間後には一連の地震の余震、豊後水道付近を震源とする「豊予海峡地震」が起こります。南海トラフ沿いの巨大地震は約９０年〜１５０年周期で繰り返されています。１９４６年には「昭和南海地震」が発生しています。さらに「次期東南海地震」、「東海地震」と連動する地震が、２１世紀中に起こると予想されており、地震への対策が求められています。
その次に、第一次世界大戦：クリスマス休戦です。「第一次世界大戦」時に、ドイツ軍とイギリス軍が１２月２４日にクリスマスを祝うために一時停戦しました。ドイツ軍はクリスマスイブの夜に塹壕周辺にろうそくなどの飾り付けを行い、クリスマス・キャロルをドイツ語で歌いました。するとイギリス軍も英語の聖歌で応えました。その後もクリスマスを祝う叫びが双方からあがり、互いの陣地の訪問や犠牲者埋葬などが行われました。この停戦は条約締結に基づくものではありませんでしたが、「クリスマス休戦」は戦線の各地に広がりました。その後、戦闘は数日後に再開されました。戦場の最前線で自然発生的に生まれた非公式の休戦でした。兵士たちが様々な形でこの体験を家族たちに伝えたため、語り継がれるようになりました。この休戦の後、「第一次世界大戦」は激しくなりました。
最後に、ディープインパクトが有馬記念を制し、７冠を達成して引退です。ディープインパクトは、シンボリルドルフ以来の２１年ぶり史上２頭目の無敗三冠馬となりました。その年の「有馬記念」のファン投票では、１６０２９７票を集めて１位となりました。中山競馬場には１６万２４０９人の大観衆が押し寄せ、単勝オッズ１．３倍を記録しましたが、レースはハーツクライに半馬身及ばず２着に惜敗、初黒星を喫しました。この年の「年度代表馬」、「最優秀３歳牡馬」に選出されました。その後、２００６年に「阪神大賞典（Ｇ�供法廚鮠，繊◆崚傾直沺塀奸法廚涼云〇抻�率は当競走史上最高となる７５．３％（オッズ１．１倍）を記録して勝利、勝ち時計の３分１３秒４は芝３２００ｍの世界レコードタイムで、１９９７年の「天皇賞（春）」でマヤノトップガンの記録を１秒更新しました。武豊は指を４本立てて四冠を宣言しました。「宝塚記念」のファン投票では８９８６４票を集めて１位、単勝支持率もレース史上最高の７５．２％（オッズ１．１倍）を記録し、ナリタセンチュリーに４馬身差を付けて優勝しました。これで史上７頭目、史上最速での１０億円馬となりました。武豊は指を５本立てて五冠を宣言しました。続いて「凱旋門賞」に挑戦して３位入線、後に失格となりました。帰国して「ジャパンカップ」の単勝支持率６１．２％（オッズ１．３倍）で、ＪＣ史上最高の支持率で大外から一気に捲くり、２馬身差をつけて優勝しました。武豊の５本指にオーナーの金子の１本指が加わって６本指で六冠を宣言しました。１２月２４日、引退レースとなる「有馬記念」に出走、ファン投票では１１９９４０票を集めて２年連続１位、ファン投票は３レース連続で１位となり、単勝支持率７０．１％（オッズ１．２倍）で、１９５７年にハクチカラが記録した７６．１％に次ぐ史上２位となりました。３コーナーから追い出して直線で先頭に立つと、最後は流しながらポップロックに３馬身の差をつける圧勝で有終の美を飾りました。このレースでシンボリルドルフやテイエムオペラオーに並ぶ史上３頭目の中央競馬Ｇ�毅珪，虜蚤織織さ�録を達成し、獲得賞金ランキングでもテイエムオペラオーに次ぐ単独２位にランクインしました。武豊の５本指にオーナーの金子の２本指が加わって７本指で七冠を宣言しました。２００６年の「年度代表馬」、「最優秀４歳以上牡馬」に選出されました。５１億円（８５００万円×６０株）のシンジケートが組まれて種牡馬となりました。この額は、日本で繋養された種牡馬としては史上最高価格です。種牡馬としては、トーセンラー（マイルＣＳ）、リアルインパクト（安田記念）、マルセリーナ（桜花賞）、ジェンティルドンナ（ドバイＳＣ、ＪＣ２回、優駿牝馬、桜花賞、秋華賞）、ディープブリランテ（東京優駿）、ヴィルシーナ（ヴィクトリアマイル２回）、ジョワドヴィーヴル（阪神ジュベナイルフィリーズ）、キズナ（東京優駿）、アユサン（桜花賞）、ハープスター（桜花賞）、ミッキーアイル（ＮＨＫマイルＣ）を輩出しました。特に、ジェンティルドンナが「牝馬三冠」を制した事で、日本競馬史上初の親子での三冠馬となりました。
今日の誕生日：沢庵宗彭、エリーザベト、尾崎行雄、阿川弘之、平尾昌晃、生島ヒロシ、伊藤銀次、千葉和臣（海援隊）、福島瑞穂、白都真理、トミーズ雅（トミーズ）、北川悦吏子、長野智子、アレックス・カブレラ、大寳智子、リッキー・マーティン、逸見太郎、相葉雅紀（嵐）、石垣優（やなわらばー）、石原さとみ、森理世、西内まりや、目玉の親父、中川圭一、キキ、ララ、越前リョーマ、トニートニー・チョッパー
今日の記念日：クリスマス・イヴ
今日の「今日訓」：本日は、クリスマス・イブです。１５５２年に周防国山口（現在の山口県山口市）で、宣教師コメス・デ・トルレスたちが日本人信徒を招いて降誕祭のミサを行ったのが、日本で初めての「クリスマス」です。その後、江戸時代に幕府がキリスト教を徹底的に弾圧した事から、明治の初めまで受け入れられる事はありませんでした。日本で「クリスマス」が受け入れられたのは、１９００年に明治屋が銀座に進出して「クリスマス商戦」が始まった事が大きな契機でした。大正になると、児童向け雑誌や少女雑誌の１２月号には、表紙をはじめとして「クリスマス」にまつわる話や挿絵がたくさん導入されました。１９２５年に日本で初めてクリスマスシール（結核撲滅の寄付切手）が発行されました。１９２６年１２月２５日に大正天皇が崩御し、昭和時代が幕を開けました。戦前の休日法は当初から先帝祭を休日に定めていたため、１９２７年に当時の休日法「休日ニ関スル件」が改正され、大正天皇祭（１２月２５日）が設定されました。クリスマスの習慣は休日だったこの時代に広く普及しました。１９２８年の朝日新聞には「クリスマスは今や日本の年中行事となり、サンタクロースは立派に日本の子供のものに」と書かれるまでに普及していました。昭和初期の頃、銀座、渋谷道玄坂から浅草にいたるまでの多くのカフェや喫茶店でクリスマス料理の献立を用意し、その店員はクリスマスの仮装をして客を迎えました。この様子を１９３１年１２月１２日の都新聞は、「七千四百余のカフェと二千五百余の喫茶店に華やかにクリスマスが訪れサンタ爺さん大多忙を来たす」と報じています。１９４８年７月２０日に「国民の祝日に関する法律」が施行され、大正天皇祭は休日から外されましたが、以降も「クリスマス」は年中行事として定着し、行事も盛大に行われるようになりました。商業施設では早いところは１１月上旬からクリスマスツリーが飾られ、クリスマスセール等が行われています。店内にはクリスマスソングが流れ、洋菓子店ではクリスマスケーキが販売されています。街中では街路樹に豆電球（近年は省エネに配慮してＬＥＤ照明）が飾り付けられています（イルミネーション）。庭のある家庭では、庭木などに電飾を施しています。商業施設などの場合、１２月２４日のクリスマス・イブにイベントなどを開いています。日本では１２月２５日を過ぎると「クリスマス」の飾りが一転して門松などの正月飾り（日本の神道式）に付け替えられたり、小売店などでも正月準備用や大掃除用商品の陳列・販売が中心となり、ＢＧＭも「お正月」が流れ出す、という点が特異です。近年ではカウントダウンイベントが盛んになる１２月３１日深夜まで、イルミネーションがそのままにされています。
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