ブラック士業とは

■ブログに「社員をうつ病にする方法」　社労士を調査へ
(朝日新聞デジタル - 12月19日 17:06)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3768268

実は、マイミクさんが、昨夜と今朝、この記事に幾つかつぶやきを寄せてたので、日付変わったけど、改めて日記を寄せてみたい。

タイトルにもしたんだが、「ブラック士業」ってのを、ご存知かな？要は「所謂ブラック企業に利益を齎す法律家や有資格者」を指す。

まあ、昔からかような輩は存在してたよ。「提携弁」って、整理屋とかの裏社会の住人に、名義貸す弁護士とかで、毎度懲戒の対象為ったりしたり、最近じゃあ後見人制度悪用して、認知症の高齢者の財産横領したりして、時たま事件に為ったりしてるけどな。

以前は「高齢の弁護士」とかが多かったよ。所謂「士業」って、トシ食っても地位が上がったり年収増える保障ねーから、つい厄介な連中に名義渡したりすんだろーだけど。

でも、最近のブラック士業は、事情がかなり異なるんだよなあ。

まず、これ等ブラック企業に阿る連中ってのは、本当に若いのが多い・・・てーか、「学生の儘、国家資格だけ取って、社会経験が殆どねえ人ばっか」でな。

こいつは、国が急速に、高学歴や高スキルや有資格者を増やそーとした弊害から生じてると思うよ。弁護士なんざ、現在の米国みてえな訴訟社会目指したのか知らねえけど、既に飽和状態だもんなあ。

しかも、彼等の中には、娑婆に出る前に、親とか連帯保証人にして数百万〜人や学部に拠っては1千万くれーの学資ローンってな借金背負わされてる。

てか、常識的に考えても「実務経験皆無の、有資格者」って、その辺の町工場のオヤジだって相談とかしたくねーよ。市井で通用するのは「グレーゾーンの知識の方が多い」のでな。

だから、この記事みてーに、善悪判断の基準が殆ど欠落してるのが、こんだブラック企業の側に着いちまって、「社員を鬱病を発症させて、離職や自殺に追い込んでも、雇用主が責任を問わない方法」とか、喜々として自分のブログに紹介したりすんだよ。

実は、最近、かような連中から悪知恵得たのか、或いは顧問契約結んでるのか知らねーけど、手前の周囲（特に若年層が多い）で、職場で鬱病に為り、退職に追い込まれた人に、まるで、遣い捨てにされた人から最期の絞り滓を取る見てーな、「会社への損害賠償の請求」が、法律家の名前付きの内容証明郵便で届いたりしてんだよ！

勿論、大半は言い掛かりに等しいし、正式な裁判なんざ起こせねー内容が殆どなんだが、鬱病で、抵抗力や判断力が低下してる相手には、「恐怖そのもの」だからな・・・下手すっと、これで病状悪化して、最悪自殺に追い込まれるかも知れん。

俺が訊いた最悪のケースでは、「連帯保証人でもねえ家族に、請求すると脅して来た」ってのも有ったので。こんなの手口は、ヤミ金とかの違法金融と変わらん。

恐らく「社内でマニュアル化」とかしてんのかもな・・・記事で紹介してる「問題の有る社員を鬱病にして会社から追放する方法」以前に、俺には寧ろ、「最初から、社員を片っ端から遣い潰しにして、離職後も利益にしよーとしてる確信犯」の方がしっくり来るから。

因みに、ブラック企業の定義って「大勢を薄給で酷使し、次々に消費するのを、前提に制度設計された企業」らしい・・・だから、同業他社に対して「人件費の安さで、絶対的な優位性を持つ」のでな。

但し、この存在は、「結果として、共同体や社会全体を破壊する存在」と、俺は捉えてるよ。理由は、「一人の労働者を産むには、大勢の人達の協力が必要」だからさ。

云う迄もねーけど、人間って、生まれてすぐに就労が可能に為ったりはしない。親は勿論だし、仮に親が居ないでも親代わりの存在が必要だし、長ずるに従い、様々な公教育や社会性を周囲から受け続けて育つ。

だから、かような人を、「経営者や株主の利潤や配当の為だけに、早期に遣い捨てにする」ってのは、「最も反社会的な行為」と為る。

常識的に考えても、レンタルDVDやCDやレンタカーとか借りて、故意に壊せば弁償や賠償の対象だ。

でも、生身の人間を意図的に鬱病に追い込んで、就労不可能にして退職させれば・・・その責任を負うのは、連中では無く、そのご家族達なんだぜ。更にはそれが原因で、家族が背負い切れずや、或いは経済的に困窮すれば、障害者年金や生活保護制度ってな、社会保障制度の出番だが、その原因と為ったブラック企業は、何の社会的な責任すら負わず、ひたすら被害者を量産しながら、オーナーや株主を儲けさせ続ける・・・こいつは最早、到底「経済活動」には該当しねえから。

・・・ま、書いてて段々腹立って来たんで、このくれーにしとくけど、最後に、もしこの手のブラック企業から「離職後、損害賠償や債務名義確定訴訟とか起こされ、裁判所の訴状が来たら、どんなに嫌でも、必ず出廷するコト」な。

実は民事訴訟の場合、訴えられた側が出廷しねーと、「架空でも、原告の抜かす通りの判決出る」のでなあ・・・以前、これ繰り返して詐欺で逮捕された高利貸しが居たんで。

・・・しかしよ、弱ってる人、ここ迄追い込んで絞り取るなんざ、今時ヤクザでも遣らねえよな・・・てか、この社労士の実名とかどーでも良いから、着き合いの有った会社名、全て実名公開して欲しいぜ。そしたら「二次被害はずっと減らせる」のでな。