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2015年12月08日00:36

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笑う回数と健康感

10月ぐらいでしたか、千葉大学の近藤克則教授が笑いに関する新たな研究結果を公表したというニュースがNHKで流れていました。

NHKのウェブサイトを探してもリンクが切れてしまっているのですが、アンケートによるデータを解析した結果、日常でほとんど笑わない人は、ほぼ毎日笑う人に比べて、健康に感じる人の割合が低いということでした。メカニズムの解明などは今後の課題ということです。

これは僕の解釈ですが、日常的によく笑う人は人と接する機会が多く、その関係も良好であるため、ストレスが少なく、健康感にも良い影響が出るのだと思います。

僕は老人介護施設で笑いと健康に関するお話をするときに「笑うことを意識することによって、人と人との繋がりを実感でき、そのことが心の幸せにもつながる」というお話をさせてもらっています。このことがデータを通じて実証されたともいえるのではないかと思い、今回のニュースに注目しています。

ちなみに、近藤先生は社会疫学と呼ばれる分野の第一人者です。この分野では、人々の所得格差が広がると健康感に悪い影響を与えるのではないか、という主張がなされており、研究が盛んに行われています。格差が広がると地域の人々の連帯感が崩れ、それが健康感にも影響するというのが一つの仮説です。今年はトマ・ピケティの「21世紀の資本」が大ベストセラーになって、あらためて格差論が注目されましたが、格差論について考えたい人はぜひ近藤先生の「健康格差社会」という著書も呼んでみることをオススメします。

近藤先生自身が、人々の連帯感と健康に関してずっと研究をしてこられたので、人々の連帯感と深いかかわりのある笑いにも注目したのだと思います。笑いと健康について、今後も新たな発見があることを期待しています。
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