「100分de名著」NHK
で、サルトルの「実存主義とは何か」を見ました。
これが案外面白くって、、
仕事の合間、合間で見たけど、次が見たくて、見たくて、。
録画してあったので2回通り見ました
それはわたしが留守の間に将軍様が録っておいてくれたもの。
てかわたしのためでもあり、自分のためでもあったんだけど。
将軍様の上海は、単身赴任のようなもので、
(別に誰に命令されたわけでもないけど
)
日中は自分のペースで制作も出来るし、
夜は読書三昧という。
前回「実存主義」を極めた、というので、
こっちにいた間そんな話もしたがイマイチ盛り上がりに欠けた。
何とならばわたしも若い時「嘔吐」や「壁」など読んで、
いい小説だな、などど思ったものの、
その「実存主義」の意味はサッパリわかってなかったからだ。
また、その内容もすっかり忘れていた。
将軍様が若い頃の中国では、
毛さん系以外には自由に書物を読めなかった。
自宅の書棚さえ紅衛兵に大きなバッテンテープを貼られ、
開けることさえ出来なかったという。
だから日本に来てから相当読んでる
、
日本の哲学者とか、わたしより詳しい。
(てか、わたしが知らないだけか
)
しかして実存主義にあっては、ついこないだの開眼なのだった。
そこにこの番組、タイムリーだったのね
解説してくれる東大卒・仏文学者の海老坂武先生が
穏やかな口調で分かり易く、
若い時からサルトルに心酔していた様が読み取れてグッド
途中、朗読する青年が
本当にサルトルとか語りそうな演劇青年ぽくてグッド
だけど、一番良かったのはMC伊集院光。
自分のことも交え、的確な質問や感想を述べたり興奮したり、
しまいには「アンガジェ」という難しい言葉の意味を
解き明かしていく間に、
「あ、これはエンゲージリングのエンゲージですね?」と
言い当てて、海老坂先生を喜ばせた。
伊集院さんて、高校中退だけど物知りで
クイズ番組常連ていうのは知ってたけど、
こんなにも回転が良くて話上手って思わなかったな〜
。
《最終回》
サルトルの葬儀にパリには5万人の民衆が集まった。
葬儀屋さんが「ご家族の方は前へ」と言う言葉に、
ある女性が「私たち皆が家族です!」と言った、と言う。
淡々と喋っていた海老坂先生だったが、
何度も語ってきたであろうそのエピソードで
感極まって初めて言葉が詰まったくらいだった。
それを見ててこっちも思わずグッときました
。
そして先生は、最後に感想を聞かれ、
「こうして今サルトルについて喋れるのは幸せなことです。
もう忘れられた哲学者ですから」と言った。
う〜ん。サルトル面白かった。
先生も良かった
。
昨年パリに行って、
サルトルとヴォーヴォワールがよく歩いたという
サンジェルマン・デプレ、を私たちは毎日のように歩いた。
だけど、今からなら、もっと心に滲みて、
深刻な気持ちで歩けるんだけどなあ。。。残念
いや、今のパリには行かないよな
、つうか
どのみち行けないか
。
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