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2015年12月05日21:17

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サルトル

「100分de名著」NHK
で、サルトルの「実存主義とは何か」を見ました。

これが案外面白くって、、ほっとした顔
仕事の合間、合間で見たけど、次が見たくて、見たくて、。
録画してあったので2回通り見ました揺れるハート

それはわたしが留守の間に将軍様が録っておいてくれたもの。
てかわたしのためでもあり、自分のためでもあったんだけど。

将軍様の上海は、単身赴任のようなもので、
(別に誰に命令されたわけでもないけどほっとした顔
日中は自分のペースで制作も出来るし、
夜は読書三昧という。

前回「実存主義」を極めた、というので、
こっちにいた間そんな話もしたがイマイチ盛り上がりに欠けた。

何とならばわたしも若い時「嘔吐」や「壁」など読んで、
いい小説だな、などど思ったものの、
その「実存主義」の意味はサッパリわかってなかったからだ。
また、その内容もすっかり忘れていた。

将軍様が若い頃の中国では、
毛さん系以外には自由に書物を読めなかった。
自宅の書棚さえ紅衛兵に大きなバッテンテープを貼られ、
開けることさえ出来なかったという。

だから日本に来てから相当読んでる本
日本の哲学者とか、わたしより詳しい。
(てか、わたしが知らないだけかあせあせ(飛び散る汗)
しかして実存主義にあっては、ついこないだの開眼なのだった。

そこにこの番組、タイムリーだったのねわーい(嬉しい顔)

解説してくれる東大卒・仏文学者の海老坂武先生が
穏やかな口調で分かり易く、
若い時からサルトルに心酔していた様が読み取れてグッド指でOK

途中、朗読する青年が
本当にサルトルとか語りそうな演劇青年ぽくてグッド指でOK

だけど、一番良かったのはMC伊集院光。
自分のことも交え、的確な質問や感想を述べたり興奮したり、
しまいには「アンガジェ」という難しい言葉の意味を
解き明かしていく間に、
「あ、これはエンゲージリングのエンゲージですね?」と
言い当てて、海老坂先生を喜ばせた。

伊集院さんて、高校中退だけど物知りで
クイズ番組常連ていうのは知ってたけど、
こんなにも回転が良くて話上手って思わなかったな〜ぴかぴか(新しい)

《最終回》
サルトルの葬儀にパリには5万人の民衆が集まった。
葬儀屋さんが「ご家族の方は前へ」と言う言葉に、
ある女性が「私たち皆が家族です!」と言った、と言う。

淡々と喋っていた海老坂先生だったが、
何度も語ってきたであろうそのエピソードで
感極まって初めて言葉が詰まったくらいだった。
それを見ててこっちも思わずグッときました涙

そして先生は、最後に感想を聞かれ、
「こうして今サルトルについて喋れるのは幸せなことです。
もう忘れられた哲学者ですから」と言った。

う〜ん。サルトル面白かった。
先生も良かった目がハート

昨年パリに行って、
サルトルとヴォーヴォワールがよく歩いたという
サンジェルマン・デプレ、を私たちは毎日のように歩いた。
だけど、今からなら、もっと心に滲みて、
深刻な気持ちで歩けるんだけどなあ。。。残念たらーっ(汗)

いや、今のパリには行かないよな爆弾、つうか
どのみち行けないかダッシュ(走り出す様)


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