熊野古道中辺路の近くに福定の大銀杏がある。
毎年この時期になると和歌山のニュースで話題になる。
一度行ってみたいねと相方と話したことがあった。
たまたまFB友達が月曜に行って、もう少しで見ごろだと書いていた。
雨上がりの今日、思い立って行くことにした。
「霧の郷たかはらでお昼を食べて、大銀杏を見る。そして温泉に入って来ようよ。」
ちょうど6000円の臨時収入が入ったところだ。
「6000円以内に収めようね。」
ガソリン代、昼食代、温泉代でそのくらいかな。
うちを10時に出る。
中辺路までは2時間くらいだ。
まずはお昼を食べる。
この霧の郷たかはらは以前友人と熊野古道を歩いた途中で立ち寄ってお昼にしたことがある。
眺めも雰囲気もいい美味しい店だった。
今日はほとんど歩いていないがまあいいか。
最近食べたいと思っていたトンカツ定食にする。980円だ。
それから大銀杏を見に行く。
国道から少し離れたお寺の境内にある木だが、国道からもよく見える。
樹齢400年の銀杏の木だ。
平日だが、10人ほどの観光客がいた。
大きな銀杏の木の下でお寺は目立たないくらい小さかった。
昨夜からの雨風で散った葉も多かったが、それもまた風情があった。
少し離れた道に地元のおじいさんが立って銀杏の木を眺めていた。
「こんにちは。立派な銀杏の木ですね。」
「昔はもっと葉が大きくて立派だった。」
おじいさんは懐かしがるように話す。
木が古く大きくなると、葉は小さくなってしまうのだろうか。
「実はならないんですか?」
「ああ、なったらえらいことになる。」
そう言って笑う。
銀杏の実は臭いのだ。
本宮の湯の峰温泉に入って帰る。
いつもは普通の公衆浴場だが、今日はちょっと高いくすり湯にする。
それでも390円と安い。
最近ちょっと肩こりがしていたが、楽になった。
うちには4時半に着く。
予算6000円のプチ旅行、おつりが出て、夕食の鍋の肉や豆腐代も出たようだ。
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