この悪しき世界で

■プーチン氏が批判「トルコ、石油密輸守るため撃墜」
(朝日新聞デジタル - 12月01日 09:51)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3737836

しかしよ、今の国際情勢って、どんなブラック・ユーモア作家でも到底書けねえ内容だよな。

こないだイスラム国が無差別テロ遣りやがったパリに、世界150カ国の代表集って大統領だの首相だのが献花して、まず最初に決めたのは、「イスラム国ぶっ殺せ！」だもんなあ。

本気で、ＣＯ２削減したり、地球温暖化食い止めてーのなら、「空爆や戦争とかすんじゃねーよ！」とか抜かす国家元首誰も居ねーのでな（呆）、

で、会議以前にロシアとトルコの罵り合い・・・まあ、プーチンが激怒するのも当然か。最近の報道からだが、本気でイスラム国を滅ぼしてーのは、世界では彼とアサドとイランだけかも知れねーので。

恐らく、プーチンが暴露した、「トルコがイスラム国から石油や略奪した美術品を買って、バーターで武器弾薬を連中に提供してた」のは真実だ。

そいつを仕切ってたのは、エルドアン大統領の息子が代表勤めてる会社だそーな。

で、ロシア空軍のSU戦闘爆撃機がトルコ空軍の戦闘機F16（米国製な）に撃墜されたのは、トルコ領空内ではねーで、所謂、トルコ・シリアの国境地帯のシリア側に、トルコ政府が一方的に設定した、幅数キロの「断衝帯」でだと思う。

こいつは、設けた理由としては「シリア難民の保護の為」なんだけど、現実には、この地域は人の出入りは自由だし、イスラム国の戦闘員達は、ここ経由で、ベルギーで武器とか調達して、パリでの凶行に及んだらしい。

だから、ロシア空軍がこの国境地帯を空爆したのは、「軍事的な常識からすれば当然」だったりするよ。はっきり抜かすけど、「イスラム国のスポンサーはトルコ政府」なんでな。

勿論、エルドアンは、彼等の極端なイスラム教の拡大解釈に、別にシンパシーなんざ１ミリも覚えてねーだろうし、イスラム国のカリフのバクダディも同じじゃねーか？

但し、「ビジネス・パートナーとしては別」かも知れん。遮蔽物が全くねえ砂漠で、戦闘機や対空ミサイル等を持たねえゲリラが、空爆から逃れる方法は、ふたつしか存在しない。

ひとつは、大勢の民間人を「肉の盾にするコト」。そしてもうひとつは、「友好的な隣国に逃げ込むコト」だ。

恐らく、前者は殆ど不可能だと思う。俺、ロシア空軍の爆撃の映像観て、総毛立ったよ・・・戦略爆撃機出して、成層圏から爆弾ばらばらと投下してんだぜ・・・雲の下で、物凄えー地獄絵図が展開してるかなんでな（滝汗）、

どんだけ地上で、大勢が死んでるのか不明だけど、多分、パリで殺された人より、ずっと多いんじゃねーか？

エルドアンからすれば、「商売の邪魔しやがって」くれーかも知れんが、オバマにしても、「本気でイスラム国を壊滅させたいと思ってねえ」のかもな。

米国本土を、軍事的に直接攻撃可能な、空軍や海軍を持たねえ武装集団の存在は、「彼の国の軍産複合体にとっては、最大の投資対象」さ。

何せ、それを理由に周辺の産油国に、最新兵器を売り込めるのでなあ・・・但し、その国の大半は、サウジアラビアを筆頭に、イスラム国と大して変らん、斬首とかが存在する「野蛮な国」なんだが。あ、カリフ制が採用されてねーで王制が温存されてるぶん、彼等の統治形態は「イスラム国以下の前近代性」だったりするよ。

国際法に準じれば、「プーチンの選択は正当」だよな。現実に、国連加盟国のシリアからの要請からの空爆」だ。

但し、こいつは、大勢のシリアの人達を殺し続けてるんでなあ。

・・・折角、世界の指導者達が、こんだけ集ってんだから、誰か「こんな汚くて馬鹿みてーな戦争を、そろそろ止めませんか？」と、抜かす人が出ても、良い時期だよ。

かような殺し合いとか、誰だって続けたくねー筈なのだからさ。