日本の財務省が、外国への「資金流出」を危惧している理由は、「外国に日本の資産が移転されると、国債が買われなくなり、破綻するっ!」とのことで、耳を疑いました。
日本円が外国で使用できるとは思ってもいませんでしたっ!
例えば、日本の資産家が1千万円をオーストラリアに移そうとしたとします。
とはいえ、1千万「円」はオーストラリアでは使用できません。
というわけで、1千万円が11.6万豪ドル(1豪ドル=86円で計算)に両替され、日本の資産家はオーストラリアに投資することになるわけです。
(例えば、オーストラリアの銀行に11.6万豪ドルを預金したりします)
そのとき、両替してくれたオーストラリアの銀行(日本の銀行でもいいですが)の手元に、
1千万円という「日本円」が残ります。
オーストラリアの銀行は、1千万円の日本円を何らかの手段で運用しなければなりません。
というわけで、国内にめぼしい投資先がない以上、オーストラリアの銀行は「日本国債」で日本円を運用することになるでしょう。
当たり前ですが、日本円は日本国内でしか流通しておらず、日本国債が「日本円建て」である以上、「日本の資産家が外国に資産を移すと、日本国債が買われなくなって破綻するっ!」などということは、統計的に起きようがないのです。
それにも関わらず、財務省が本当に「外国への資金流出」を恐れているとしたら、驚くべき話です。
もしかすると、この手のレトリックを振りまくことで、緊縮財政路線を推進しようとしているだけなのかも知れません。
万が一、財務官僚の頭の中で、「日本円が日本国から流出する」という荒唐無稽な物語が信じられていたとすると、驚愕せざるを得ません。
というよりも、率直に言って恐怖を覚えます。
いずれにせよ、上記は「落ち着いて考えてみれば誰でも分かる話」だと思います。
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